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当時私は小学6年生で、弟は3年生だった。
弟は、信号のない横断歩道を飛び出してしまったらしい。
私のせいだ。
私のせいだった。
でも、褒められるのが嬉しくて、また書きたくなって、見せたくなって、何度も何度も繰り返してしまっていたんだ。
弟は危篤状態が数日続き、そして3日後、息を引き取った。
『間も無く、鳥の宮〜鳥の宮〜』
「・・・!」
いつの間にか最寄駅の近くまで来ていた。
降りなくてはならない。
駅から歩いていると、私がずっと通っていた小学校が見えてくる。
いつの間にか、何も感じなくなっていた。
もうすぐ6年が経とうとしている。
気づけば、大人になっていた。
今日やるべき課題などを全て済ませ、小説に没頭した。
『卒業』というタイトル、恐らく、彼氏(もしかしたら西野くんのこと?)と距離を置く、または別れるというニュアンスだろうと思った。
一文一文が生々しくて、まるで現実のようだった。
実際に彼女は今、こんなことを考えているのだろうか。
「無垢な愛を捧げてきた。でも、あなたにとってはそれは重たくて、迷惑でしかなかったんだね。ごめんね。今まで、本当に」
恋って、こんなに難しいものなのか。
きっと、どんな嘘つきでも騙すことのできない感情。
それがこれなんだと思う。
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MIMU(プロフ) - ぜんさん» ありがとうございます!頻度は少ないかもしれませんがこっそり更新していきます、、よろしくお願いします! (2019年10月6日 12時) (レス) id: c9abf7bb83 (このIDを非表示/違反報告)
ぜん - めっちゃ面白いです…!どこかの恋愛小説より面白いです!続きが楽しみです。これからも頑張って下さい! (2019年9月29日 9時) (レス) id: 94ed2a9255 (このIDを非表示/違反報告)
MIMU(プロフ) - あっちゃんさんさん» コメントありがとうございます!本出してみたいですね・・読んでいただけて嬉しいです! (2019年8月22日 10時) (レス) id: cd16da8080 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃんさん(プロフ) - 久々に小説らしい小説を読んだ気がする……ガチで本出してそう。ちょー好みだわ。 (2019年8月19日 23時) (レス) id: 9c25d881f6 (このIDを非表示/違反報告)
MIMU(プロフ) - たぴおかさん» あ、あ、ありがとうございます!!頻度は高くないですが頑張ります!! (2019年8月13日 16時) (レス) id: c9abf7bb83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIMU | 作成日時:2019年7月30日 18時