検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:7,082 hit

5ページ ページ5

席に座ってただただあの子を眺めることしかできなかった。

その時、机が揺れた。

私のそばを誰かが通り過ぎたんだ。

その衝撃で私の鞄が落ちたけれど、そのことに気づかないのか見て見ぬ振りをしたのか、そのまま素通りしてしまった。

幸い中に入っていたのは教科書数冊と体操服だけだった。




朝から座学も辛いけど、体育はもっとめんどくさい。

体を動かすことには慣れているけど、体育は嫌い。

その1番の理由は

「じゃ、二人一組になってラリーな!!」

誰かペアを探さなきゃいけない。しかも今日は卓球だ。

各地でジャンケンなどチーム分けが行われている中、私はただ周りを見渡すことしかできなかった。



「ねぇ、あたしと組もうよ」

急に強く肩を叩かれ、びっくりして振り返ると

「え・・う、うん」

人気作者のあの子だった。

周りが喋りながらワイワイとする中、私たちはひたすら黙ったままだった。

きっとジャンケンなどで余ったのだろう。そういえば5人グループで行動してたっけ。

「じゃあ、決まったやつから好きなコートで練習していいぞ〜!」

教師のその一言で周りが一斉に散らばっていく。

「あっちでやろう」

ついていくと、そこにいたのは西野くんだった。

「涼、一緒に使ってもいい?」

「お?別にいいけど」

なるほど。これなら沈黙せずに時間を過ごせる。そう思った。

6ページ→←4ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , 学校 , 幽霊 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

MIMU(プロフ) - ぜんさん» ありがとうございます!頻度は少ないかもしれませんがこっそり更新していきます、、よろしくお願いします! (2019年10月6日 12時) (レス) id: c9abf7bb83 (このIDを非表示/違反報告)
ぜん - めっちゃ面白いです…!どこかの恋愛小説より面白いです!続きが楽しみです。これからも頑張って下さい! (2019年9月29日 9時) (レス) id: 94ed2a9255 (このIDを非表示/違反報告)
MIMU(プロフ) - あっちゃんさんさん» コメントありがとうございます!本出してみたいですね・・読んでいただけて嬉しいです! (2019年8月22日 10時) (レス) id: cd16da8080 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃんさん(プロフ) - 久々に小説らしい小説を読んだ気がする……ガチで本出してそう。ちょー好みだわ。 (2019年8月19日 23時) (レス) id: 9c25d881f6 (このIDを非表示/違反報告)
MIMU(プロフ) - たぴおかさん» あ、あ、ありがとうございます!!頻度は高くないですが頑張ります!! (2019年8月13日 16時) (レス) id: c9abf7bb83 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:MIMU | 作成日時:2019年7月30日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。