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モブりんside
A「この国はどうでもええ言うたけど、
先生や、銀ちゃんらや、あんたらがおる場所は、守りたい」
これは本心やで。
そう言った彼女は、真っ直ぐな瞳をしていた。
「……ありがとう、ございます」
A「ん？お礼言われることしてないで、？」
「いや…えっと、」
Aさんの過去を知っている人はほとんどいない、それはきっと、簡単には言えない過去を背負っていたからで。
私がしつこく聞いてしまったが故に、思い出させてしまった。
それに、私は…Aさんのことを勝手に文に残そうと……
ノートを懐から取り出し、Aさんに手渡した。
A「ん？」
「…Aさんのことを、文に残そうと書いたものです…勝手に、すいません」
Aさんは無言でパラパラとノートをめくる。
……さすがに、怒られる、か
ぎゅっ、と膝の上で拳を握り、言葉を待った。
A「へぇ、あんたうちのことよう見てんなぁ、おもろいやん！」
「…えっ、」
A「嬉しいで、こないして書いてくれるん」
予想外の、ありがとう。
ただ口を開けたままの私に、Aさんは首を傾けた。
A「こんな詳しく書いてくれるんやったら、うちが戦う理由もしっかり書いといてな？」
「…え、でも…」
A「ははっ、ええよ？その代わりかっこよく書いてな」
ニコッと笑う彼女は、可愛らしかった。
まだ幼さの残る、心からの笑み。
A「銀ちゃんらに自慢しよ〜」
機嫌よく、折り曲げていた足を伸ばしてパタパタと動かす様子は全く怒ってなくて、この人は本当に優しい人だと思った。
根っからの優しい心を持った、人間だと。
そんな彼女を生んだのは、その松陽先生なのかもしれない。
「…Aさんにとって松陽先生はとても大切な人なんですね、」
A「ん、せやねん！」
さらに上機嫌になった彼女の頬はほんのりと赤い。
話を聞いていた時から、少し感じていた違和感。
A「先生はな、誰よりもかっこよくて綺麗な心持ってる人やねん」
「……素敵な人ですね、」
A「あははっ！そうやねん！めっちゃかっこええで！」
まるで自分のことかのように嬉しそうに、楽しそうに、話す彼女。
ノートの最後のページに小さく追加書きをした。
十一目
彼女には想いを寄せる人がいるのかもしれない。
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わらび(プロフ) - うしうしさん» なんて嬉しいお言葉(笑)ありがとうございます！！握りつぶせる勢いでできたらと思います笑(←？) (2021年8月22日 14時) (
レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - なで肩すべり台さん» ありがとうございます〜！！じゃんじゃんキュンキュンしてもらえると嬉しいです… (2021年8月22日 14時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
うしうし - 心臓握り潰されそうです！！笑笑大好きです！これからも応援してますっ！！！ (2021年8月21日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
なで肩すべり台 - キュンキュンが止まりません！続き楽しみです！！ (2021年8月19日 2時) (レス) id: 56d3d04f19 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - connyさん» それは嬉しいです笑ありがとうございます！いつでも見に来てやってください…！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび | 作成日時：2021年1月13日 7時
