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Noside
A｢ﾋｯｸ.....ｸﾞｽｯ...ぎんちゃっ｣
時刻は丑三つ時。
川の字に並べられた五つの布団の真ん中で、あまりの怪我の痛みに目が覚めたAは隣で寝ていた銀時に手を伸ばす。
銀時｢.....んん、｣
A｢...ふぅっ...いたっ...｣
少し体を動かすだけで全身に走るひどい痛み。
じわじわと彼女の目に溜まる涙が視界をぼかしていく。
銀時に触れる一歩前、その手は別の手によって優しく包み込まれた。
A｢ん.....こたろ、｣
桂｢痛むか、｣
A｢うん...いたい｣
桂｢起こすなら俺を起こせと言っただろ、この阿呆は一度寝たら起きん｣
桂はもう片方の手で溢れそうな彼女の涙を払った。
痛みのあまり、十分な睡眠を取れていないAが心配で起きていたのだ。
A｢ｸﾞｽｯ.....もうむり、いたい｣
桂｢坂本になんとかしてもらい医者の到着を早くする、だからお前ももう少し踏ん張ってくれ｣
A｢...うう〜、ﾋｯｸ...ｸﾞｽｯ、いやや...いたい...｣
桂｢.....｣
A｢こたろ...いたい...ｸﾞｽｯ｣
ぼろぼろと涙を流す彼女に、ただ手を握り涙を払うことしか出来ない自分に苛立つ。
握りしめた彼女の手を親指の腹で優しく撫でた。
高杉｢姫さんは限界か｣
桂｢っ、高杉｣
後ろから聞こえた高杉の声に思わず肩を揺らし、そちらに振り向く。
高杉はAの服をめくり、まだ包帯はいけそうだな、と彼女の怪我の様子を確認した。
A｢ふぅっ...つ...しんすけ、いたい｣
高杉｢ここでおっちぬか？｣
A｢...っ、｣
フルフルと小刻みに首を揺らす彼女に、高杉は満足そうに笑い、彼女の頭に手を置いた。
高杉｢もう少し我慢しろ、ちゃんと治してやる｣
A｢ん....ｸﾞｽｯ...ほんま...？｣
高杉｢たりめェだろ、信じられねェか、ならいいさ｣
A｢うっ、えっ...しんすけっ｣
高杉｢ﾌｯ...なんだ｣
A｢っ〜、ごめ...｣
布団に戻ろうとした高杉の袖を急いで掴み、目に涙を溜めるAの姿を見て、また満足気に笑う高杉は再度Aの頭を撫でた。
こいつは怪我人相手にも容赦がないなと密かに桂は思った。
桂｢良かったな、A、お前が寝るまで頭を撫でてくれるらしい｣
高杉｢は？おいヅラ｣
桂｢いいだろう｣
高杉｢.....寝るまでだぞ｣
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わらび(プロフ) - うしうしさん» なんて嬉しいお言葉(笑)ありがとうございます！！握りつぶせる勢いでできたらと思います笑(←？) (2021年8月22日 14時) (
レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - なで肩すべり台さん» ありがとうございます〜！！じゃんじゃんキュンキュンしてもらえると嬉しいです… (2021年8月22日 14時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
うしうし - 心臓握り潰されそうです！！笑笑大好きです！これからも応援してますっ！！！ (2021年8月21日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
なで肩すべり台 - キュンキュンが止まりません！続き楽しみです！！ (2021年8月19日 2時) (レス) id: 56d3d04f19 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - connyさん» それは嬉しいです笑ありがとうございます！いつでも見に来てやってください…！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび | 作成日時：2021年1月13日 7時
