いざ行かん!遊郭篇 ページ16
Aside
綺麗な建物、
綺麗な女の人、
キラキラしてて、初めて見る光景。
そして、うちには少し、綺麗すぎる世界。
――いざ行かん!遊郭!!
銀時「おめェがきても面白くねぇって言ってんだろ...」
A「ずっと行ってみたかってん!面白くなくてもええ!」
日が沈み、遊郭までの道を銀時、高杉、辰馬、桂、そしてAが歩いていた。
戦での情報収集のためにちょくちょく訪れてはいたのだが、Aが一緒に来るのははじめてのこと。
隣で嬉しそうに鼻歌を口ずさむ彼女とは反対に、サイド四人の男の顔はなんとも言えない表情だ。
A「あ、もしかしてお気に入りの遊女さんとかおんの?」
銀時「はぁっ?!?!そ、そそ、そんな訳ねェだろ!!」
A「動揺しすぎ」
慌てる銀時に、Aは少しだけ面白くなさそうな顔をしたがすぐにケロリと笑顔になった。
A「邪魔はせんから、いつも通り四人はしてくれてええんやで」
高杉「...は?邪魔ってなんだよ」
A「え、だって...遊郭ってそういうことするんやろ?」
銀時の次に歯切れ悪くさせたAの頬は辺りが暗いと言えど赤く染って見える。
コロコロと表情を変える彼女は本当に分かりやすい。
桂「前にも言っただろう、情報収集のために行っているんだ、酒の酌くらいさ」
A「あ、そ、そっか...ごめん、」
坂本「Aも不安になるんじゃ〜なぁ?料理も美味いき、楽しめるぜよ」
桂の言葉にどこかホッとした顔を見せたA。
無意識な嫉妬なのか、独占欲なのかは分からないが可愛らしいものだ。
Aの肩に手を回した坂本は、これから行く遊郭の美味い料理について語りだし、陽気に歩いていく。
高杉「なんでよりによって今日なんだよ、別の日でもよかっただろ」
銀時「あいつが行くってうるせぇんだよ...んな事言うならお前が言って泣きわめくあいつ寺に置いてきたらよかっただろ」
桂「おい、聞こえるぞ、」
仲良く歩くAと坂本の後ろ姿を見ながらそう呟いた三人。
既に見えている遊郭の建物に、別の日にすれば良かったと再度思うのはまだ少し先の話である
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わらび(プロフ) - うしうしさん» なんて嬉しいお言葉(笑)ありがとうございます!!握りつぶせる勢いでできたらと思います笑(←?) (2021年8月22日 14時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - なで肩すべり台さん» ありがとうございます〜!!じゃんじゃんキュンキュンしてもらえると嬉しいです… (2021年8月22日 14時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
うしうし - 心臓握り潰されそうです!!笑笑大好きです!これからも応援してますっ!!! (2021年8月21日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
なで肩すべり台 - キュンキュンが止まりません!続き楽しみです!! (2021年8月19日 2時) (レス) id: 56d3d04f19 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - connyさん» それは嬉しいです笑ありがとうございます!いつでも見に来てやってください…! (2021年8月18日 15時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わらび | 作成日時:2021年1月13日 7時