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Noside
銀時達が部屋に戻れば、隅っこで足を曲げ、膝に顔を埋めたAが時たま ぐすぐす と鼻をすすっていた。
ゆっくりと彼女に近づき、桂が彼女の前髪を撫でる。
A｢っ....｣
一瞬ビクリと肩を揺らしたAは、目の前にいた四人に目を丸くさせた。
坂本｢A〜、寂しい思いさせてしもたなぁ...悪かったぜよ｣
桂｢こっちにこい、｣
Aの手を握り、申し訳なさそうな顔をする二人だったが、Aはムッと口を閉じフルフルと首を横に振った。
銀時｢Aちゃん、悪かったって、妬いた？｣
｢......や、｣
銀時｢え〜ひっでぇ、｣
彼女の腰を掴み、前に引き出そうとする銀時に、Aは銀時の肩を押し返して抵抗する。
パッとみ、四人の男が一人の少女を囲んでいる危ない光景だが、裏を返せば紅一点の機嫌を戻そうと奮闘しているだけなのだ。
高杉｢すまなかった、｣
｢......いやや、｣
あの高杉相手にさえもこれだ。
相手が男ならぶった斬っていたかもしれないが、目の前で頬をふくらましすぐにでも零れそうな涙を流さぬように耐えている女を見て誰がそんな気になるか。
｢離れんな、って言ったやん.....｣
銀時｢ん、そうだな、悪かった｣
｢...いつも、あんな感じなん、｣
キュッと握り返された指を坂本はすりすりと上から撫でた。
坂本｢今日はわしらの顔を覚えとる遊女が多い日でなぁ...行く日も悪かったぜよ、でもお酒酌してもらってるだけなのは本当じゃ｣
｢...っ、行く日悪かった...って、うちに隠したかった...？｣
坂本｢えっ、あ、違う違う！！｣
銀時｢ばっか！！おめェバカなの？！？！｣
｢っっ.....｣
ポロポロと溢れ出た涙、即座に桂と高杉が銀時と坂本の頭に蹴りをくらわした。
｢ううぅ...いらいらする...｣
桂｢すまない...え、いらいら...？｣
｢ぐずっ...うちには.....うちには、｣
高杉｢.....なんだ、｣
｢うちには...四人しかおらへん...あの女の子らにはいっぱいおるやん.....｣
｢｢｢｢...............｣｣｣｣
一瞬にして男四人の顔が真っ赤に染まり、隠しきれないほど口元が緩む。
顔を上げたAはそんな四人の顔にまた頬をふくらませた。
｢なんで笑うんよ.......｣
もうええ。とそっぽを向いた彼女に対して未だ四人の男はニヤニヤと頬を緩ませている。
入れてはいけないスイッチ作動の瞬間。
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わらび(プロフ) - うしうしさん» なんて嬉しいお言葉(笑)ありがとうございます！！握りつぶせる勢いでできたらと思います笑(←？) (2021年8月22日 14時) (
レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - なで肩すべり台さん» ありがとうございます〜！！じゃんじゃんキュンキュンしてもらえると嬉しいです… (2021年8月22日 14時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
うしうし - 心臓握り潰されそうです！！笑笑大好きです！これからも応援してますっ！！！ (2021年8月21日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
なで肩すべり台 - キュンキュンが止まりません！続き楽しみです！！ (2021年8月19日 2時) (レス) id: 56d3d04f19 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - connyさん» それは嬉しいです笑ありがとうございます！いつでも見に来てやってください…！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび | 作成日時：2021年1月13日 7時
