(6) ページ7
.
昔、彼女は頭を撫でられるのがすきだとあの4人から聞いていたのだが、それは自分がしても効果はあるのかと時間が経つにつれて黒子野は少し不安になってきていた。
黒子野「Aちゃん」
不安に耐えれず彼女の名を呼べば、泣き跡の残った大きな目が彼を捉えた。
黒子野「大丈夫ですか?」
「...ん、ありがとう、仲直りする」
黒子野「はい、そうしましょう」
意思を決めたのか、パッと立ち上がった彼女は外へ向かう。
黒子野「外は暗いし寒いですよ...?」
「.....1番に謝りたいねん、みんな今日も行ってるんよな...?」
不器用だが、ダラダラと長引かせるのが苦手な彼女が考えそうなことだと思った。
いつ帰ってくるか分からない彼らを外で待っているつもりなのだろう。
黒子野「.....クスッ、Aちゃんは銀時さん達のことがすきですか?」
「うちはここにおるみんなすきやで...?」
「もちろん黒子野くんも」
そういう意味のすきでは無かったのだが、照れくさそうに笑う彼女に思わず黒子野は頬を緩める。
黒子野「僕もAちゃんのこと、すきですよ」
「ほんまに?嬉しいわぁ」
ちょっとくらい意地悪させてもらおう。
全く、彼女といい彼らといい互いに不器用な性格だ。
襖の奥から感じる4つの気配。
黒子野は目の前にいる彼女を優しく抱きしめた
「へっ.....黒子野くん?」
黒子野「心配する必要は一切ないですからね」
「.....?」
少し離れて彼女の顔を見つめれば、大きな瞳で真っ直ぐに見つめられる。
それと共に、ガタガタと彼女の後ろがやけに騒がしくなった。
わかりやすいなぁ...と黒子野は小さく笑い、彼女の肩を優しく持って後ろに向かせた。
銀時「いってェ!!!おいヅラッ!!どけ!!邪魔だ!!」
桂「ヅラじゃない桂だ!!!ってお前!!静かにせんか!!」
坂本「ちょっ!!踏んでる!!わしの頭踏んどる!!」
高杉「うるっせぇな...」
521人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わらび(プロフ) - 紅さん» えっ嬉しい、、(笑)ありがとうございます!!! (2021年4月15日 21時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 黒髪パッツァンで笑いましたwww応援してます! (2021年4月5日 12時) (レス) id: b08ab2dbca (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - ゆなさん» こちらこそいつも見てもらってありがとうございます!嬉しいです!! (2021年1月9日 6時) (レス) id: 68f1c230ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます!まじで、これが生きがいになってます。 (2021年1月7日 22時) (レス) id: 355f85c916 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - くりーむ。さん» いいですよね!作者も大好きです!ありがとうございます〜! (2021年1月4日 7時) (レス) id: 68f1c230ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わらび | 作成日時:2020年6月1日 19時