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銀時「とりあえず、最初から説明してくんね」

銀時「どっから騙してたんだよ、それくらい教えてもらってもいいんじゃねぇの」



口を開いたのは銀時だった。
落ち着きのある声には少し、苛立ちが含まれているように思える。





清宮「最初からよ、まさか嘘の援軍加勢の手紙にまんまと騙されるとは思ってなかったわ」

清宮「武士も落ちたものね、」


銀時「.......」




ああ、最初からこいつは。
聞いたの間違いだったか、腹立つだけじゃねぇか。


りんの言葉に返すものもなく、銀時は床を見つめてそう思った。






『ままごとはしまいだ、時間もない』

りん「分かってるわよ、その前に.....」









桂「銀時、」

銀時「なに」

桂「どうする、ここで終わるたまじゃないだろう」




幕軍の男とりんが話しているのを隙に、桂は小声で銀時に問いかけた。

手足を拘束されているといえど、簡単に死ぬ訳にはいかない。
全員がそう思っていた。





銀時「んー.....こいつどうにかしねぇと動けねぇじゃん」

黒子「すいません...もう少し待ってください...」

銀時「悪ぃけど早くして」

黒子「はい」




影で奮闘する黒子野を横目に、まだ時間稼ぎが必要か、と銀時は高杉、桂、辰馬に視線を送った。

この拘束さえ無くなれば、こっちのものだ。
話を逸らして時間を稼ぐ。


互いに頷いた時だった。






りん「っっ、どういうことっ?!?!言ってた約束と違うじゃない!!!」




幕軍の男に掴みかかるりん。
なんだなんだと全員の視線がそちらに向いた。







『汚い手で触るな、この痴女め』

りん「きゃっ.....っ、ぅ」





男の胸ぐらを掴んでいたりんはいとも簡単に投げ飛ばされ、蹲った。
男はそんなりんの前にしゃがみこみ、無理やり頬を掴んで顔を上に上げさせる。






『お前もいい駒として使われてた、そういうことだ』

りん「...っ、なんで...」

『顔はいい、体も男を満足させるには充分だ、それに、金に対して食い付きがよかった、非常に扱いやすい』

りん「.......さいてい、」

『はっはっ、なんとでも言えばいい、お前も殺される身なのだからな』

りん「えっ...っ、や...」

『おいおい、先程の強気な威勢はどうした』





りんの目の前に突き出された刀。

まさかの展開に銀時達も唖然とその光景を見ることしか出来ない。









「クソ男にも程があるんとちゃう?」

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わらび(プロフ) - 紅さん» えっ嬉しい、、(笑)ありがとうございます!!! (2021年4月15日 21時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 黒髪パッツァンで笑いましたwww応援してます! (2021年4月5日 12時) (レス) id: b08ab2dbca (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - ゆなさん» こちらこそいつも見てもらってありがとうございます!嬉しいです!! (2021年1月9日 6時) (レス) id: 68f1c230ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます!まじで、これが生きがいになってます。 (2021年1月7日 22時) (レス) id: 355f85c916 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - くりーむ。さん» いいですよね!作者も大好きです!ありがとうございます〜! (2021年1月4日 7時) (レス) id: 68f1c230ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わらび | 作成日時:2020年6月1日 19時

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