攘夷浪士の紅一点：壱【銀魂】

(4) ページ24

.



高杉「.........」


「ん？なんや〜」





銀時と坂本が騒いでいる中、桂はなぜかその2人の輪に入り「俺も忘れるな！！」「え、お前もォ？！」ともう冗談なのか本気なのかも分からない始末。

やっと彼らがAから離れたことをいい事に、高杉は彼女の顔を覗き込み、柔らかい頬をつねった。





「.......？」


高杉「.....お前は俺らのことどう思ってんだ」


高杉「これがどういう意味なのか分かってるだろ、本当は」






鋭い視線がつきささり、Aは思わず「げっ...」とあたかもバレましたという声を出しそうになる。

だがなんとか抑え、なんのことや？とあくまでも平然を装うように体を横向きにした。




――ドサッ





高杉「ちゃんと顔見て言え、」


「...っ、」


高杉「ﾊｯ.....おいどうしたァ、顔真っ赤だぞ」


「は...なして、」


高杉「お前ェが答えたら考えてやる」






そんなこと高杉がさせる訳もなく、まんまと肩を掴まれ床に押し倒されたA。

反応を楽しんでいるかのように高杉はグッと顔を近づけた。





高杉「.....他の野郎にやられるなら俺がもらってやる」


「.....へっ？！ちょ、しんす.....」



高杉「ｸｸｯ、動くと引っ付いちまうぞォ」






息が顔にかかり、さらに顔を真っ赤に染めるA。

プルプルと目を瞑り震える彼女に高杉は満足気に笑った。





銀時「ってお前何してんのォオオ！！！」


桂「高杉！！貴様何をしておる！！」


坂本「あはっあははははっ！！面白くなってきよったわい、わしもまぜてくれ〜」



「へ？！ちょっ、あんたら...ぎゃぁああ！！！」







取っ組み合いをしたままの状態で駆け込んできた銀時、桂。
単に面白そうだとその上から飛び乗ってきた坂本。

高杉は呆気に取られ、Aも高杉に押し倒されている以上3人の怪物を回避することができる訳もなく、彼女の上にのしかかった男4人。





「ぐはっ...お、おもい...しぬ.....」


高杉「ﾁｯ...ってェな、はやくどけ」


銀時「あァ？！てめェが手出してっからだろ！！」


桂「そうだ！！元はと言えばお前がだなぁ！！」


坂本「まだ言っとんのか〜うるさいのぉ」


銀時「お前は早く退けェエエエ！！」

(5)→←(3)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す