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土「…そうか、まァなんでもいいけど今、何時だ？」
「え、今は…」
(確か時計はこの席の正面にあったはず)
先生からしたら背中なのかなんて思いながら顔を上げる
「…ｯｯ」
土「よォやく、こっち見たな
カガミジゴクで何があった？何を見てそうなった？」
「何も 土「何もなければそうならんだろ」
16時の書庫では話したくなるまで待つと言っていた先生が
いつになく真剣で観念するしかなかった私は
少しずつあの日カガミジゴクの境界に先生が来るまで
何があったのかを話すことにした
土「ひとつ言っておくが
俺は面倒くせェことは面倒くせェって言うし
迷惑だと思ったことも迷惑だってちゃんと言う
だからそんな心配しなくていい」
「でも…」
土「それに七番もカンナギの娘も源も
そんなこと思うようなやつらなら転校したての
お前には話しかけてないと思うがね
特に源は、、思い返してみろよ転校初日の自分を」
「…」
確かに適当なやりとりをしていても
最後まで話しかけてくれたのは源くんだけだった
寧々先輩と会った日も手を振り払ってしまったのに
逆に謝られてしまった上にミサキ階段の境界では
打ち解けられて嬉しいと言ってくれた
土「あと、カガミジゴクのその鏡は
そいつの怖ェもんとか見たくねェもんを映すんだよ」
「怖いもの…」
土「だから何も心配しなくていい
お前はもうちょっと周りの人間を信用することを
覚えねェとな」
かちゃん…とカップとソーサーが音を鳴らす
「え」
土「少なくとも俺はお前を1人にはしねェよ」
ふわりと温かい手が私の頭を撫でる
(…落ち着く…)
おばぁちゃんが頭を撫でてくれていた頃を思い出し
思わず目を細める
バンｯｯ
土「あ？誰だ、扉叩いてるヤツは」
突然、準備室の扉が大きな音をたて
先生は舌打ちをしながら音の主を見にいく
ぬくもりの離れた頭上に
少しの寂しさを感じながら
用意されたコーヒーに手を伸ばした
この寂しさの正体を私はまだ知らない。
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ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして！コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます！ (2020年7月12日 10時) (
レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほまれ | 作成日時：2020年7月8日 9時
