検索窓
今日:5 hit、昨日:19 hit、合計:7,610 hit

51頁 ページ3

(お、重い...)
私は今クラス全員分のノートを抱え
第二理科準備室へと向かっている

(ちょっとぼーっとしてただけなのに...)
16時の書庫へ行ってからというもの
土籠先生は何かにつけて雑用を押し付けてくるような
気がする...

そもそも今回の考え事も16時の書庫の
依代の記憶の話を聞いてからのものなのに

(かもめ学園をおばぁちゃんが勧めた理由は
花子くんがいるからだとはなんとなく分かっていた
でもそれはおばぁちゃんが学生の頃に
花子くんと出会ったからだと勝手に思っていたけど
この間の寧々先輩の話からすると
アポロ11号が月面着陸したのが1969年だから
生きてれば64歳...おばぁちゃんの少し下か...
もしかしておばぁちゃんは 花子くんの生前に
出会ってるのかな...)

ふと向かい側の校舎...旧校舎が目に入る

(そういえば、寧々先輩はあの後
うまくやれたのだろうか...)

生憎最近女子トイレに行っていない
(明日は女子トイレに顔だそうかな...)
そんな事を考えながら準備室のある階の
廊下に差し掛かった時だった

寧「あれ?Aちゃん?」
「寧々先輩?どうしてここに...」

声をかけてきたのは
私が今心配していた寧々先輩だった。
確か寧々先輩は土籠先生が授業を担当するクラスでは
なかったはずだが

(もしかして...)
寧「ちょっとね、あの先生に相談したい事が...」
明らかに動揺したように笑う先輩
嫌な予感は当たるものである

寧「Aちゃんは日直?」
私の手元のノートを指さす先輩
「いえ、授業中少しぼーっとしてたら
先生に雑用を頼まれてしまって」

そう言うと半分持とうか?と聞いてくる先輩を
やんわりと断ると準備室の扉を開けてくれた

「先生、ノート持ってきましたよー」
準備室へ入り声をかけると
キィと椅子を鳴らして振り返る先生の姿は
最早見慣れた景色の様だった

土「あァ、そこ置いててくれ」
サブデスクの上にノートを置く
(...あれ?寧々先輩は...?)
ちらりと扉の方へ振り返っても
寧々先輩が入ってくる気配はない

「はぁ...先生、あと寧々先輩が...」
土「...あァ?」

扉からひょこっと顔を出す寧々先輩
これでもかというぐらいの苦笑い
(先生に至っては...)
土「何の用だ?」
明らかに面倒くさそうである

寧「ちょーっと先生にご相談が...」
あははははと笑う先輩は
依然として苦笑いのままである

(今度は何に巻き込まれたんだろう...)
寧々先輩の顔を見るに
なかなかの面倒事だと言うことには察しがつくが。

52頁→←50頁



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:地縛少年花子くん , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして!コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます! (2020年7月12日 10時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほまれ | 作成日時:2020年7月8日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。