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今日はどっと疲れた...
俺はホテルに戻るとそのままベッドに倒れ込む。
(はぁ...)
結局あの後、
Aをその場に残し、一人だけで帰って来た。
だって、
あのままAと居ても、
自分が惨めになるだけだから。
久しぶりに会ったAは
更に俺のことなど眼中にない様子だった。
優太さんをいちいち愛おしく見る目、
優太さんと会話するときの楽しそうな表情。
幸せで仕方ないって感じで。
優太さんだって、同じ。
Aのことが愛おしくて仕方ない様子だった。
そんな二人の間に俺の入る隙間など、1mmもない。
(俺は何を期待していたんだろうか..)
優太さんの職業を知った時、
怪しいなんて思って、一瞬でも勘ぐった自分がバカらしい。
Aの幸せを願ってるんだろ?
彼女が幸せなら、それでいいじゃん。
.
なんて簡単に思えるわけもない、
惨めで可哀そうな俺は、
疲れてるくせに、このまま一人でいるのが嫌で...
ホテルから出て近くのBARに入る。
そこで強い酒を浴びるように飲み、
声をかけて来た知らない女と遊び、時間を忘れる。
少しの時間くらい...俺にも偽りでもいいから幸せが欲しい....
でもこんなことをしたって、俺の心の隙間は埋められない。
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作者名:秋風 | 作成日時:2020年7月9日 3時