sunny days and rainy days -Ki- (ページ44)

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夕方、外回りから帰ってくると

何やら隣が騒がしくて

近くでコピーを取ってた女子社員に声をかける。

「どうしたの？

何かあったの？？」

「なんか、重要データのファイルがなくなったとか言ってたような。

よくわからないんですけど。」

ふーん

どっかに置き忘れたんだろ、どうせ。

デスクに出そうとした携帯の通知

お、Aからだ

…え？

【残業で遅くなるから、今日は家に帰るね。】

…え？

データなくしたって…

Aなの？

そんなわけないよな(笑)

「あ。北山先輩！！」

ちょうどこっちに来たあかりちゃんに聞くのが早いか。

「なんか騒がしいみたいだけど、どうしたの？」

「二階堂先輩のデータ資料

Aが代わりに管理してたらしんですけど

それが、無くなったみたいで…

その訪問が明日の朝イチらしくて。

二階堂先輩、管理に関しては口うるさい人だから。

それで、Aが怒られちゃって。

外出前に、机の引き出しに入れてたらしいんですけどね。

A、何か最近変だったし

どこかに資料置き忘れたり

無くしたりするようなタイプじゃないのに。

北山先輩。

最近、Aと、何かありました？」

「いや、今日もいつも通りだったけど…。」

どうしたんだろう…って首をかしげて戻るあかりちゃん。

「あ！北山先輩！！

今日は、もうお帰りですか？？

一緒に下まで行ってもいいですか？？」

帰りまで一緒なのは憂鬱だけど。

まぁ、どうせ俺、今日車だしな。

・

・

「何で、ここまで来るんだよ。」

「お見送りですよ？」

「いいよ。来なくて。」

「きゃっ！！」

・

・

「みーくん…？

何してるの…？」