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○37 ページ37

はぁ…


久しぶりに、仕事でミスをした。




先輩に叱られ、上司に叱られ


自分で確認しなかったのが悪いんだけどね



でも、ちょっと腑に落ちない部分もあって。



よくあることなのかもしれないけど



自分なりに一生懸命やってる中で



気が緩んでるんじゃないのか?


なんて言われちゃった。




ミスしたことは確かに悪いんだけど…



反省もしたけど

やっぱりへこんでしまうわけ。




今日は、一人になりたいな………





帰ろう。



会社を出て、まっすぐ家に帰宅。




シーンとしてる自分の部屋が寂しそう。





最近は、会社からまっすぐ彼の部屋に行くことも増えた。





少しずつクローゼットや、棚に空間ができている。



そこも、ちょっと寂しそう。



一人になると

今日のことを思い出して、またへこむ。



自然と一人反省会…。






テレビから、賑やかな声が聞こえる時間



時計を見たら午後8時



♪〜


テーブルに置いてた携帯が震えた。



【北山宏光】



ふぅっと深呼吸をして電話に出る。



「もしもし。」



「あ、A?

今から帰るところだけど、買ってくものとかある?」



あ…、言うの忘れてた


「ごめんなさい。

今日、自分の家に帰ってきちゃったの。」



ちょっとした間が辛い



また、怒られるのかな…



今日は、怒られ日和だな…



「どうした?

何かあったか?」



急に優しすぎる言葉をかけられて

我慢してた何かがぶわっと込み上げてくる。



「んーん、なんでもないよ。」



「何でもないってことはないだろうけど。


まぁ、話したくなったらいつでも聞くよ?」



「うん、ありがとう。


みーくん、優しいね。」




「俺はいつも優しいでしょ?(笑)」




明るい彼の声を聞くと

自然と落ち着く。



やっぱり、行けばよかったかな…



一人になりたいって思ったけど


本当は一人でいたら、こうなるってわかってたのにね。

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作者名:ゆゆ* | 作成日時:2017年9月6日 12時

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