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「もしもし？A？
終わったの？」
ちょうど外回りが終わって、戻る最中に電話。
タイミングいいな
「終わったよ。
宏光は？外でしょ？」
「今、戻るところ。
あと20分で戻れるから、一緒に帰ろうよ。」
「うん！
下のカフェで待ってる！」
ねぇ、可愛くない？俺の彼女。
うん！！
って、マジで嬉しそうな声でさ
もう、20分って言ったけど
10分で戻りたい。そんな気分。
・
・
「なんだよ。」
会社の駐車場に着いて
Aにメールしようとしたら
「北山先輩。」
「いつもそんな言い方しないじゃん。
ってか、先輩が帰ってきたら
まず、おかえりなさいって言えよな。」
「ミツさん。」
「何でしょう。」
「今週末なんですけど。」
「大阪。」
「どうしてもだめすか？」
「なに？そんな大事な用事なの？」
「はい。俺にとっては。」
「なに？」
「あかりさんとデート。」
「え？」
「だから、あかりさんとデート！！」
「ばかか。
俺だって、Aと約束してたわ。
女に左右されんじゃねーよ。
そんな男だと、すぐ嫌われるぞー。」
まだまだだなー。
「やっとですよ？
やっとなんです！！！！」
ふーん。
ってか、俺の知らないところで
そんな展開になってたんだ
Aも何も言ってなかったよな？
フロアに戻るまで、ずっと後ろから項垂れてついてくる後輩君。
ちょっとだけ、かわいそうになったけど
「週末は大阪ー♪」
って、歌ってやった。
「じゃあ、俺、帰るねー。」
「ミツさん。」
「何？」
「乗せてって。」
「嫌だ。」
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作者名：ゆゆ＊ | 作成日時：2017年9月6日 12時
