sunny days and rainy days -Ki- (ページ21)

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「でね、この前もねあったんだよ！」

ソファーに座って寛いでる彼

ソファーを背もたれにして

彼の足もとで体育座りをしてる私。

ソファー座りなよ

って言われたけど

普段からこうだからって、今この位置。

コーヒーを啜る彼に目線を向けたら

ん？って首をちょっと傾げてから

ふって笑ってて。

何か面白いこと言ったかな？

って、考えてたら

「いやー、今日のAはよく喋るなって思って(笑)」

って。

あっ…

さっきからずっと一人で話してたことに今気づいて

一気に恥ずかしくなった。

「ごめんなさい。」

って、下を向いてコーヒーを啜ったら

コトンってカップを置く音がしてすぐに

ふわっと後ろに彼の温もりを感じて

「何で謝るの？」

って

耳元で温かくて甘い声がする。

「うるさかったよね。

ごめんなさい。」

「俺が迷惑そうな顔してるように、見えた？

よく喋るなーっては思ったけど

Aは、やっぱり可愛いなって思ってただけだよ？」

どうして彼は

どうして宏光は

私の心をぎゅって捕まえるの…

「Aちゃーん。

顔が赤くなってきましたよー(笑)」

誤魔化すように、コーヒーを啜る

「こっち向けって(笑)」

ちょっと強引に引っ張られて

くるっと彼の方に顔を向けると

おでこをコツンってぶつけてくれて

「今日、泊まる？」

って。

恥ずかしさと、大好きな彼の顔が目の前にある

心臓もバクバクで

でも、おでこを離すのは嫌で

でも、これ以上近づくのも無理で。

「A。

好きだよ。」

って、小さな声で言った彼の唇に

自分から唇を合わせた。