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私服、かっこいい
いつものスーツ姿もかっこいいけど
「あのさ、見すぎだっていつも言ってるでしょ。
そんなに見なくてもいいでしょ(笑)」
そんなに見てるつもりないんだけど
やっぱり運転してる姿は素敵で
ハンドルに乗せてる指で
音楽に合わせてトントンとリズムをとってる
「コーヒー飲みますか?」
「うん、ありがとう。」
ぱちっとふたを開けて渡すと
「気が利くねー。」
って、笑顔を向けてくれる。
「Aちゃんって、ひとり暮らし?」
「そうです。就職したときに、一人暮らし始めました!」
北山さんのマンションの近くのスーパーに寄って
並んで買い物をして
また車に乗って
その間にたくさん話した
いろんなことを聞いたし、聞かれた
知らなかったこともたくさん知れた
ちょっとした流れから
「宏光って呼んでよ。」
って、言われて呼び方も変わった。
・
・
「はい、ここね。俺ん家。」
閑静な住宅地に立つ、素敵なマンション
ピッとリモコンで操作して開くゲート
「そんなびっくりしないで(笑)
会社都合の異動だからね。」
駐車場に車を停めて、後ろをついていくも
自分のマンションとの違いにびっくりしすぎて。
「はい、どうぞ。」
「わっ…。すごい。」
広すぎるリビングに、広いキッチン
広いお家ってワクワクする!
「俺、料理とかしないから
最低限のものしかないから。
適当に開けて、適当に使っていいから。」
冷蔵庫も、洗濯機も
何もかも、本当に一人暮らし?って大きさで
本当は違うんじゃないかな。なんて、疑いの心を持ってしまう。
当の本人は、ソファに座って寛ぎ始めてて
「何かあったら、呼んでね。」
って、こっちを見てる。
よし。作ろう!
「失礼しまーす。」
っと小さい声で冷蔵庫に挨拶。
開けたら、すかすかの冷蔵庫で
ほっと心が落ち着いた。
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作者名:ゆゆ* | 作成日時:2017年9月6日 12時