会長様と犬☆ 〜双〜 (ページ15)

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・旅行部ページ15

瑞side

ある日の放課後。優斗が部活に入りたいと言い出したので、部活を見ることに…。

瑞「んで、何の部活入りたいの？」

優「旅行部！！ここだよ〜！」

旅行部の部室に入ると、高身長のスラっとした生徒が1人。

作「いらっしゃい！旅行部へようこそ！新入部員が入ってくれるなんて、救われたよ！ありがとう！！」

瑞「いや、まだ入ってねぇから！！」

作間という部員がやってきて旅行部を早口気味で紹介してくれた。

作「旅行部の活動は、主に旅行雑誌を見たり、プランを作ったりします。…以上！」

瑞「いや、実際に旅行に行かないんかい！！」

優「見て！みずっくん！箱根で温泉旅行だって！行きたいッ！」

優斗は箱根の雑誌を見せてきた。俺はその雑誌を奪って、作間に返した。

瑞「優斗、箱根はプライベートでも行けるから。さ、帰るよー！」

作「ま、待って！！部員が3人以上にならないと、旅行部なくなっちゃうんだ！君達でやっと3人なんだ。助けてくれーー！」

作間は、必死に俺の膝にすがりついてきた。

って、部員お前1人かよ。同好会じゃねーか！

　

瑞「離れろ！さくまぁ〜！！」

作「やだぁッ！！」

優「ねぇ、やっぱ3人で箱根行くのどう…？」

駄々をこねる作間。引き剥がしたい瑞稀。平和に終わらせたい優斗。

3人でやんややんやしてると、急にゾロゾロと生徒会役員の人達が入ってきた。

あの金髪で、威厳を放つ人は生徒会長…！？
その隣は、ポチ札をつけている海人…？
その隣に最近、風紀委員になった那須もいる。

平「旅行部、作間龍斗。この賭場を没収する。」

　

那「始めてください。」

部屋をどんどん片付けていく風紀委員の人達。

作「ちょ、待って！待って！！」

「おい、そっちの方も全部持っていけ！！」

作「やめてーー！！僕のものに触るな！」

那「賭場使用料の滞納、採算の督促無視…待った結果の措置です！」

優「みずっくん、取り込み中だよ。帰ろ？」

瑞「いや…チャンス！！……はいっ！」

瑞稀が堂々と手を挙げると、みんなの目線が瑞稀に集まった。

瑞「あの〜…この賭場、俺に貰えませんか？」

優「…え？」

作「は！？」

平「どういう事だ…？」

瑞「会長様、もし俺がここの賭場の経営者になったら、収支を改善してより一層の上納金を納めることをお約束します。」

瑞稀は会長の前で丁寧にお辞儀をして言った。