十三話 一番貴方に会いたくなかった ページ42
私にはこの世で
それは、私にとって"思い出したくない過去"を知ってる人間だ………………
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
『えーっと……今日はここに届けたら帰っていいって言われたからこれで実質仕事は終わりか…』
その日、私は配達の仕事で黒焉街に来ている
最後の配達としてテツ君が居る"京極組"に届けることになっていた
『(ワンチャン、テツ君と会えるかも……ふふっ楽しみだな)』
そう思いながら私の足取りは軽かった
何よりテツ君に会えるのが楽しみだったからだ
ルンルン気分で指定された住所に行くと一つのビルがあった
ここのビルにどうやら京極組は入っているようだ
『えっと……この扉、かな?』
一階にある扉のチャイムを鳴らすと中から"はーい"と聞こえた数分後に少し息を切らした野島さんが出てきた
野島「華実屋さん!!いらっしゃいませ!!」
『野島さん!お久しぶりです〜お元気になされてました?』
野島「はいっこの通り五体満足で元気にしてました!」
そう言うと野島さんはニッと元気いっぱいの笑顔を見せてくれた
『ふふっそれは良かったです……あの、今日は五十嵐さんに配達しに来たんですが…』
野島「親父にですね……こちらにどうぞ!!」
そうして、私は京極組の事務所の中へと入った
奥に入るとソファーでテツ君と赤髪の綺麗な人が座っていた
テツ君はこっちに気付くと目を大きく見開いてガタッと音を立てて立ち上がった
久我「はぁ!?なんでお前が居るんだよ!!」
『居ちゃ悪いの、テツ君?』
私は仕事なんだけど、と手に持ってる荷物を見せるとテツ君は何故か頭を抱えた
?「あら、もしかして…最近話してた昔馴染みの女の子って……この子なの?こてっちゃん?」
久我「あー……そうですよ、高砂の兄貴」
"高砂の兄貴"と呼ばれる人は「そうなの…」と言うと立ち上がり私の前に出て来た
高砂「はじめましてお嬢さん、私の名前は高砂って言うの、いつも美味しいお菓子をありがとうね」
『いえいえ、殆ど作ってるのはお爺さんですから…お爺さんに伝えておきますね!』
高砂「謙遜しなくていいのよ?貴女の焼いたマドレーヌ、とっても美味しかったんだから」
高砂さんはそう言うと優しくニコッと笑った
それを実際に言われると嬉しくって顔のニヤケが抑えられなかった
『……へへっ、そう言ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます!!』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう - はい大丈夫です。楽しみにしてます。 (2022年12月14日 16時) (
レス) @page2 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます(_ _)相良の兄貴ですね、他にもリクエストがありますので後々になってしまいますがよろしいでしょうか？ (2022年11月30日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - この夢小説を読んでいると楽しいです。リクエストで相良さんを出してください！ (2022年11月30日 16時) (レス) @page41 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - サクラさん» 名前変更ですか……最初は考えたんですがどうしても文字数を取ってしまうので断念してしまったんですよね…申し訳ないです (2022年8月2日 15時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 名前変換はできないんですか？とても面白いお話なのでできれば変換して読みたいです。。 (2022年8月2日 15時) (レス) id: 319352fe0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2022年6月26日 11時
