☆ 三話 不思議な出会い ページ9
出会いというものは偶然の産物であるーーー
誰の言葉か分からないが幼い頃からその言葉を知っていた
私は今、凄い人に出会ってしまった
目の前にはつい先程まで生きていた人間と片手に血塗れの刺身包丁を持った男の人が立っている
?「なぁお前……俺の事、怖くねぇの?」
血塗れの刺身包丁を持った男はそう言いながら私の頬に手を伸ばしてきた………
何故こうなったか、それは数時間前に遡る……
『今日は休みだし、黒焉街に遊びに行きますか』
私は休みの日は決まって黒焉街に遊びに行っている
何故かと言われるとそちらの方に私の好きな雑貨屋やカフェ、文房具屋があるからだ
少しウキウキしながら支度をして今日も元気よく家を出て黒焉街へと足を伸ばした
─────黒焉街、この街も空龍街と並んで危険な街だがあっちに比べると治安は比較的に良い方だ
『(さーて、文房具屋に行ってみるかな…新色が入荷してるはずだし!)』
私は馴染みの文房具屋へと足を向け歩いていると後ろから声をかけられた
?「ねぇ、お姉さん可愛いね!今暇なら俺と遊ばない?」
振り返るとそこにはどう見てもチンピラにしか見えない男性が一人で立っていた
『(うわ…面倒なのに捕まった)いや、私急いでるんで』
ピラ「いーじゃないの〜ほんの少しだけだからさ!」
『……いや、間に合ってますんで』
こういうのはとてつもなく面倒だ
あーあ、"あの人"と一緒に来ればよかった…
ピラ「いや、本当に一瞬!ちょーっとお茶を飲むだけだから〜」
『……しつけーんだよ、クソチンピラがよ』
ジロリと睨むとチンピラは少し怯んだ
まさかこんなか弱そうな女の子が睨んでくるなんて思ってなかったのだろう
『二度と話しかけてくんな、てめぇなんか誰が相手するかクソが』
そう言ってその場を足早に去った
……けれど、プライドを傷つけられたチンピラが睨んでいたのを私は気づいてなかった
目的の文房具屋に行って新しい新色のコピックペンをいくつか買ってルンルン気分で帰っていると
デジャブの如く路地裏に引きずり込まれた
『おわっ!?な、なんなの!?』
腕と首の後ろを掴まれて苦しさにもがきながらチラリと後ろを見るとそこに居たのは数時間前に足蹴にしたチンピラだった
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ゆう - はい大丈夫です。楽しみにしてます。 (2022年12月14日 16時) (レス) @page2 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます(_ _)相良の兄貴ですね、他にもリクエストがありますので後々になってしまいますがよろしいでしょうか? (2022年11月30日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - この夢小説を読んでいると楽しいです。リクエストで相良さんを出してください! (2022年11月30日 16時) (レス) @page41 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - サクラさん» 名前変更ですか……最初は考えたんですがどうしても文字数を取ってしまうので断念してしまったんですよね…申し訳ないです (2022年8月2日 15時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 名前変換はできないんですか?とても面白いお話なのでできれば変換して読みたいです。。 (2022年8月2日 15時) (レス) id: 319352fe0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪鈴 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時:2022年6月26日 11時