10話 ページ11
9時55分。
私は最寄り駅の時計台付近に少し前に無事着き、音也君を待っていた。
(あとちょっとでくるかな、音也君。楽しみだな)
そして10時きっかりに、音也君はやってきた。
「蘭音ちゃん！久しぶり」
「音也君、久しぶり！」
そう言うと、音也君は私をじっと見つめてきた。
(もしかして変なとこでもあったかな…!?)
「雰囲気、違うね」
「そうかな？」
もしかしてお気に召さなかっただろうか。
検索履歴は『デート ファッション 可愛い』や『洋服 男子ウケ』なので埋め尽くされてるぐらいには研究してきたつもりなのだが。
「すごい、いいと思う。可愛い」
研究は無駄にはならなかったらしい。
「ありがとう！嬉しい」
私たちは遊園地に向かった。
「着いた〜！って、やっぱり人多いね…」
絶賛夏休み期間のため、遊園地は大層賑わっている。
実際、遊園地に入るまでも多少時間は掛かった。
突如、手をつかまれた。
「はぐれないでね。探すの大変だし」
「!?…うん」
音也君はこういうところがスマートで困る。
恋人でもないのに、こんなことをするとは。
多少恥ずかしさもあったが、嬉しくて、ドキドキしてて、けどやっぱり恥ずかしいのは隠しきれなくて。
“手をつかまれる”というだけの行為が、凄いことのように思えてくるのは、やっぱり好きな人だからだろうか。
「あ、ごめん！嫌だった？」
「ぜ、全然大丈夫、！」
離されてしまって手に寂しさを感じつつ、アトラクションへと向かった。
あっという間にお昼の時間となり、私たちは遊園地のレストランに入った。
各自好きなものを注文し、店員さんを呼んだ。
「＿それにしても、ジェットコースターすごかったね！」
「うんうん、面白かった」
「けど意外だったな。蘭音ちゃんが絶叫系得意だなんて」
「へへ。実はお兄ちゃんたちとよく乗って、たんだ〜…」
突如お兄ちゃんたちを思い出し、暗い気持ちになる。
自分で暗くなるなんて、馬鹿なのか私は。
「＿もしかして、お兄さん達とうまくいってない？」
「実はね、喧嘩しちゃって」
(大分大掛かりな喧嘩を)
「まぁ、兄弟だしそんなこともあるよね。嫌なことは考えないで、折角の遊園地なんだから！楽しく過ごさないと損だよ」
音也君はそう言って笑顔で笑った。
(やっぱり優しいなぁ、音也君は)
「うん、そうだよね。ありがと、音也君！」
「いいえ〜、あ！頼んだの来たよ」
雑談をしながら私は食事を楽しんだ。
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すにすな＠さくらぁ - ＊桜もち。さん» やっと更新したよ〜一応もう流れは最後まで決まってるから、更新停止にならないレベルでポツポツ更新していく予定✨ (9月25日 22時) (
レス) id: 7e45e119a7 (このIDを非表示/違反報告)
＊桜もち。(プロフ) - 久々の更新だ〜〜〜！！！まじで楽しみにしてました！！！やっぱり好きだなあ………この小説…✨ (9月25日 17時) (レス) @page14 id: 849756f787 (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーＪ♢桜もち。 - すにすなさん» しかも確か観覧車の中でだったよね？笑 弓弦お兄ちゃんスパイの才能あるのでは……… (2022年9月23日 16時) (レス) @page13 id: 5027370f8c (このIDを非表示/違反報告)
すにすな - カテゴリーＪ♢桜もち。さん» ありがと〜！！！なんでお前見てるんだよって私も書きながら思った……笑 (2022年9月23日 16時) (レス) id: 3bd902a602 (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーＪ♢桜もち。 - テスト期間お疲れ様〜！！更新楽しみにしてました！！！弓弦お兄ちゃん２人のキスまで見てたのか……すげぇ((ドキワクな展開だね〜💖 (2022年9月23日 14時) (レス) @page13 id: 5027370f8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すにすな@さくらぁ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ruriruhomupe1/
作成日時：2022年7月29日 19時
