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赤side

グループのメッセージは止まらない
兎に角みんな心配やねん!

俺も番宣撮影のために来た局が
淳太と同じと気が付いて走り出す

全速力で走りつつ無事でいることを願う

薬を飲んでしまうと本人の意思関係なく
逃げるのが困難になってしまう
タイムリミットその時間や!

走っているとブーブー鳴ったスマホを手に取る

黄「楽屋戻ってきて!俺おる」

と端的なメッセージに来た道を走る

俺の所へ逃げるというのは正解やな!
やっと戻ってきた楽屋の扉をゆっくり開けると
知らない男が部屋の中におった

赤「が、楽屋荒らしや!!!」

咄嗟に出た言葉にしては正解やった
直ぐに色んなところから人が集まってきて
ソイツは走って逃げていった

スタッフさんには何も盗まれていないから
未遂です!と告げて一旦出てもらう
楽屋の鍵を内側から閉めた

赤「どこおる?」
黄「ここー」

カーテンからすっと手が伸びてきて
直ぐに手を掴む

赤「よかった…無事やったんやな…」
黄「うん!シゲの楽屋があって助かったわー」
赤「どこも怪我してへん?」
黄「してないけど焦って薬飲んでもうたからもう少しで寝ちゃう」
赤「いや。その選択は正解やと思うわ」

グループの方にも淳太と合流したことを知らせる
これでみんなも少し安心するしな
安堵の声と俺個人宛には手を出すなという
厳しいお言葉が一気に届く

黄「マネージャーにも話しておくわ」
赤「おん。鍵も閉めてるし俺らしか居らんから大丈夫や」

淳太がマネージャーへ説明をしている間に
ここからの逃走方法を考える

単純に2人で出ると襲撃されるかもしれへん
その時逃げる方法がない

グループで誰か来れないか聞いてみるけど
みんなロケとか離れた場所に居るから
難しそうやなぁ…

タクシー?いや、そのタクシーも安全か分からへんやん…
どうやって逃げようか…

黄「シゲ…」
赤「んぁ?」
黄「ごめん…巻き込んで…」
赤「いやいや!今更どうしたん?」
黄「ずっと眉間に皺寄ってるから…」
赤「考え事してたからや。大丈夫!」
黄「マネージャーさんに話したらその番組側も怪しいから調べてくれるって」
赤「せやな…この局も怪しくなってくるわ…」
黄「んで、俺は1回帰ることになったからシゲは仕事頑張ってな?」
赤「はぁ!?ありえへん!1人で帰るつもりなん!?」
黄「え?やってまだ眠くないし」
赤「あほ!危ないやろうが!」
黄「え…やって…」
赤「俺も今日は仕事断るから一緒に出るぞ」

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作者名:あい | 作成日時:2022年5月15日 0時

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