過保護者達 (ページ43)

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逃走中赤黄ページ43

黄side

本日は1人仕事。
しかし台本の中身はスカスカ…

いーや！明らかにドッキリやろ！！
なんやねん！最近こういうの多くない？

もー！1人やから愚痴る相手も居らへんやんけ…

スマホを手に取りグループでの会話をみる

この間先生から話を聞いたからか
俺一人の仕事は皆心配して逐一情報を確認してくるから
こちらも答えるようにしている

のんちゃんはドラマ
照史、流星は地方ロケ
神ちゃんも別口でロケ
濵ちゃんは舞台関係のお仕事
シゲはドラマの番宣撮影

各々忙しいこのタイミングで
一昨日から俺の身体がまた変わってしまった

心配して昨日は神ちゃんが
ご飯を持ってきてくれたり
皆またお世話モードになっているのだ

そのグループに
「きっとドッキリネタや…最悪ー」
と入力すると
ギャーギャー心配の声が止まらないのは
簡単に予想できる

みんなの仕事の邪魔もしたくないから
ちゃんと到着した事と
薬は持っているから安心してと伝える

1粒で効果があるので
衣装のポケットに潜めておく事も簡単や

ｺﾝｺﾝｯとドアからノック音がして
「はい！」と返事を返すと
「打ち合わせよろしいでしょうか？」と
スタッフさんが入ってきて一旦スマホはしまう

今日の流れを聞いて改めて
中身スカスカやないか！！
でもスタジオ内のお話みたいやから
汚れたりはしないようで安心した

スーパースターやからこういう仕事も仕方ないなー
なんて自分を鼓舞して置く

今日着いているマネージャーさんは
俺の事情把握している人で
メンバーがうるさいのも理解しているから
荷物はマネージャーさんに預けて
スタジオへ向かう

廊下をマネージャーと話しながら歩いていると
マネージャーへ電話が来た
電話に出つつも俺の側から離れないのは
メンバーからの指示やろうな…

話していたマネージャーの顔色が変わるのが
横からでもわかった

黄「トラブル？」
マ「はい…スタジオまではこのまま一緒に行きますが一旦離れます」
黄「俺は大丈夫やからフォロー行ってあげて？」
マ「いや…でもメンバーの皆さんに怒られるので…」
黄「ほんまみんな過保護なだけで薬もあるし大丈夫やで！」
マ「いや！スタジオまでは！」

つまらん押し問答をしていると
前からスタッフさんが歩いてきた

ス「中間さん！スタジオ内で説明がございますのでお願いします！」
黄「わかりました！」
マ「待ってください！」
黄「スマホも持ってるし薬もあるから！」

マネージャーさんを置いてスタッフさんへついて行った