過保護者達 (ページ40)

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黄side

とうとうアカンやつの元へ薬が行ってもうたんや

先「なんとか逃げてきた人を今保護している状況です」
黄「そうなんですか…」
橙「それがうちの中間と関係あるんですか？」
先「はい。どうやら情報を盗み薬を作ったまでは上手くいったようですが女性の身体としての働きは少ないようで…」
紫「ん？どういうこと？」
先「僕の薬で完全に性別が変わるものは妊娠出産までたどり着いた例があります。でも向こうのはそこまで行ってない」
黄「僕の薬は？」
先「経過観察していた人の申告では出産まで可能だと」
黄「そ、そうですか」

俺赤ちゃん産める身体ってことやんな

赤「いち早く完全な解毒薬を作ってください」
先「もちろんそのつもりです！ですが、その盗んだ犯人たちがどうやら中間さんへ目をつけているようで」
緑「なんでバレてるん！？」
先「わかりません…」
赤「淳太に目をつけても何も出来へんやん」
先「政府にアピールするためには出産可能なデータが必要です」
青「淳太捕まえて孕ませてやろうってこと？」
先「恐らく…」

一気に寒気がした

橙「犯人は？目星ついてるんでしょ？」
先「警察の方に動いてもらっていますが…」
紫「ん？」
先「政府が許可したらもう止められません」
黄「俺は逃げなアカンのですか？」
先「これ以上被害者は出したくないので」
赤「なら急いで薬作るんがええんやないですか」
青「そうやな。自分が作ってまえば被害者も助けられるでしょ」

みんながイライラしているのが伝わってきて
重い空気になっていく

紫「ひとまず、48時間だけになってもええからその薬貰えません？」
桃「副作用がハッキリしてへん様なんを飲ませるつもり？」
黄「濵ちゃんの言う通りやな」

危ない時に回避するためには
時間制限や副作用があろうとも
身体を戻して逃れるしか…

橙「反対や」
黄「なんで」
橙「危ないなら俺らみんなで淳太が外に出なくてもええようにすればええねんから」
黄「俺が1番関西関東行ったり来たりしてるし」
緑「事務所に話して代役考えたら…」
黄「タレこんだんが事務所の人の可能性が高いと思ってる」
橙「そうかもな」
黄「俺が隠れると余計に荒くなるかも」
紫「淳太へ向いた疑いを白にすればええんやろ？」
黄「そう！」

俺と濵ちゃんの考えは一致している
でも他のメンバーはあまり納得してないみたい

赤「そんなん使わんでも俺らが何とかするやん！」
青「送り迎えもする」
緑「なんやったら一緒に住む？」