過保護者達 (ページ16)

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5(ばど) ページ16

黄side

照史が倒れるのに俺も巻き込まれて
次に来る衝撃に目をつぶったけど何も来なくて
目を開けると俺の上から覆い被さるように
照史がおって
俺の顔の横に手を付いてる
…これって床ドン？いまそんなん言わへんのかな？

橙「ご、ごめん！」
黄「え、ぁ、いや…俺もごめん…」

急いで退いてくれて俺を起こしてくれるけど
さっき下から見た照史の顔が…
こんなん相方への言葉としては良くないかもしれへん
でも、あれが男の顔ってやつやな…
ドキッとした…

橙「は、はよ服見つけよ」
黄「なぁ」

照史の服を摘んで引っ張るとこちらを向いてくれた

黄「照史のパーカー今日借りててもいい？」
橙「ええけど…」
黄「なら上はこれでええわ。靴探して？」
橙「あぁ、わかった」

一瞬見えた照史の顔は赤く見てたけど
俺のがきっと赤いんやろうな

服のコーナーから抜けて靴を見て回る

橙「流石にサイズ大きいな」
黄「照史今日車？」
橙「おん。送る？」
黄「いやどっちでもええけど。前借りたサンダルある？」
橙「ギョサンか？あるで」
黄「借りてもいい？」
橙「サンダルのがサイズ気にならへんもんな」

よし、取ってくるわ。と先に出ていこうとするので
急いで後ろを着いていく

廊下への扉を開けようとした時

「それにしても今日の中間見た？」
「見た見た。あれは抱けるな」
「だよなー。アレで女なら俺絶対やるわー」
「俺男でもいいやー」
「チャンスほしいよなー」

外の会話に俺も照史も固まる

「あ、そう言えば衣装戻ってきたらしいから探さないと…」

え！こっち来る？
流石にレディースの服を着てるのを見られるのはマズイ

焦りつつ打開策を考えていると照史に手を引かれる
近くに保管されていた大きな箱に2人で入る

箱がしまったタイミングで扉の開く音が聞こえた

「え、散らかってね？」
「誰だよー。俺らのせいにされるじゃん」
「知らなかったふりして目的の物だけ持ってこうぜ」

何かを探してるみたいやけど
それより広いとは言えない箱の中で
俺が声を出すと思ったのか口には照史の手
暴れたりしない為なのか後ろから抱きしめられてる…

照史ってこんなに包んでくれる体型やっけ？
パーカーと同じ匂い

「この箱って…」
「あぁ。マジックのだろ？」
「潰さないのかな？」
「邪魔だよなー」

そんな会話の後箱を蹴ったのか箱が揺れる
ロッカーのように立っていた箱が横に倒れる
中におる俺らも必然的に倒れる

照史が下になってくれたから俺は痛く無かった