片思い(裏) (ページ27)

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お泊まりページ27

お酒のせいでうるうるとした
大きな目が可愛くてじっと見てしまうわ…

黄「い、いやぁ…帰るよ。急に泊まるとか悪いし！」
紫「俺から誘ってんねんからええやん？な？」
黄「い、いやぁ…」
紫「嫌なん？俺と居るん」
黄「それはないよ！」

否定してくれてほっとする
気を使っているだけなら
ほんまに気にせんでええのに

紫「ならええやん。ベッドは1つしかないけど一緒に使ったらええねんし」
黄「いやいや！ソファで十分！」
紫「何言ってんねん。身体痛めたらアカンのやから」

男2人で寝るぐらいうちのベッドは
耐えられるはずや
ソファなんか疲れが取れへんやろうし
ベッドで寝て欲しいなぁ

黄「一人で寝る方が落ち着くやろ？」
紫「昔ホテル相部屋やったやろ？ええやん！」
黄「そ、それはそうやけど…」

昔相部屋やったこともある
部屋入った瞬間2人きりと思うと緊張するねんけど
隣に居てくれる幸福感と
日頃の疲れでいつもすぐに寝てしまっていた
いつも淳太の方が先に起きているから
可愛い寝顔を見るなんてことは無かったなぁ

遠慮だけなら押したら
泊まってくれるってことやんな？

紫「ほら！風呂入って来いって！」
黄「ええよ！別に！」

背中を押してお風呂場へ
タオルや必要な物の説明をする

黄「いや、ホンマに泊まらへんって！」
紫「何？脱がしたろか？」
黄「へ！？いや、一人で脱げるから！」
紫「ほら！なら早く入れよー寝る時間無くなるで？」

俺は休みでも淳太仕事なら
しっかり休まないとアカンからなぁ
どんどん押す
普段なら無理強いせんけどお酒のせいか
歯止めが効かへんなぁ
何テンポか遅れてから
無理強いしてるかな？と思うけど
嫌がっている顔やないしまぁえっか

黄「は、入る！入るから！」
紫「んー。俺片付けておくからゆっくりしぃや〜」

今のうちにリビングを片付けておこう
下を向きながら作業をしていると
クラクラしてくるから
冷静を装っていたけどめっちゃ酔ってるわ…
あかん…動くのしんどくなってきた

食べ物と飲み物だけでも閉まっておこ
念の為にソファも綺麗にする

一息ついてさっきまで淳太が座っていたソファに沈む
あれ？俺なんで淳太のこと家に誘ったんやっけ？
いや、襲おうとかは思って…ない…

ただあの大きな目をうるうるさせて
「濵ちゃん」て言ってくれるだけで
俺にとっては供給過多かもしれへん

冷静になる為に水を飲もう！

黄「濵ちゃーん！ドライヤー貸してー！」
紫「あ！忘れてた！」