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Aが押し込まれたコンパートメントはドラコ、クラッブ、ゴイルが陣取っている場所のようだ__ドラコが出て行った今、大木のような2人の姿は無く荷物だけが存在している。
『ここで待っていろ』と言われた訳でもない。
いつまでもここに居続ける必要もないだろうと思い、足早にその場を離れたが__ハリー達と関わるなと忠告を受けたばかりだ。
すぐに彼らとホグワーツまでの道のりを共にすることは�猊垰狡擦竜鎧涼牒瓩糧詭�を勘繰られてしまうきっかけになるかもしれず、最善ではないと思い起こし、彼らが向かった列車とは別の方向へと足を進めた。
『君達、まだ付き合ってるのか？』
この夏、共に騎士団の本部で過ごしたハリーはとても苦々しい顔で告げた。
『いいか、ルシウス・マルフォイは、あの時__ヴォルデモートが復活した時、あの場に姿を現したんだ。あいつの父親がどういう奴か君も解ってるだろ！マルフォイが父親の様になるのも時間の問題だ__君の選択肢で、ここに居る皆を危険に晒す可能性だってあるんだぞ！』
シリウスとも同じことで衝突したというのに、この時ばかりはハリーには何の反論も出てこなかった。
父親のルシウス・マルフォイとドラコは分離して考えるべきだと思っていた__しかし、ハリーの真剣な表情と、強い苛立ちを向けられ、本当に自分のその感覚を信じて良いのか自信が持てなかった。
もし、ハリーの事を目の敵にしているドラコがなんの躊躇もなく父親の言う通りに事を運んでいけばどうなるのか。
___この一夏、彼は父親から何を聞かされ、どう感じたのか。
先程会ったドラコから感じ得たのは、夏中連絡を絶っていた自分への強い憤りだった。
『君達が今までと同じ�犂愀言��瓩魄飮�することには口を挟むつもりはない』
セブルスのその言葉が示しているように、今はまだ、このままでいいのであればそうでありたい__そう思いながらAは1人、新入生しか居ないであろうコンパートメントに乗り込んだ。
「こんにちは、もう他はいっぱいで、ここに座っても？」
ニコリと笑みを見せながら、出てきた自分の言葉に思わず心の中で苦笑した。
自身の掛けた言葉は、初対面のドラコに掛けられたものとそっくりそのまま同じだったのだ。
「はい、どうぞ__」
中に居た2人の新入生らしき子達は快く迎え入れてくれた。
安心しながら息を吐き、そっと腰を下ろして窓の外を覗くと、ホグワーツ特急は汽笛を鳴らしながら森の中を走り始めていた。
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ひまわり。(プロフ) - 犬トロさん» ありがとうございます！細かい所まで注目してくださっているなんて、お恥ずかしいですが、コメントとっても嬉しいです！ (2021年7月27日 12時) (
レス) id: f1dbed5e4f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - りあさん» 初めまして(^.^)嬉しいお言葉ありがとうございます！本からファンになったりあさんに共感いただけるなんて、嬉しい限りです！りあさんも、お気を付けてお過ごし下さいませ！ (2021年7月27日 12時) (レス) id: f1dbed5e4f (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 初めまして！いつも楽しませてもらっています。私も本から入ったので、そうなんだよ！ドラコは寄り添いたい部分もあるけど決定的に合わない部分もあるんだよなと頷きながら読んでいます。リーマス楽しみにしています！このご時世なのでお身体に気をつけてください。 (2021年7月27日 0時) (レス) id: 08eec6c965 (このIDを非表示/違反報告)
犬トロ(プロフ) - このシリーズは構成や考察が素晴らしく緻密でいつも更新を心待ちにしています。家族や恋人など様々な関係性と主人公の心理描写に目が離せません、更新頑張ってください。とてもとても応援しています。 (2021年7月27日 0時) (レス) id: 0a2feb760f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年7月26日 21時
