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リーマスとの記憶を見た時には暖かい気持ちになったAだったが、今は一気に自分の中の体温が冷え切ったのを感じていた。
ヴォルデモートが再び力を持ち始めた今__記憶を通して見た出来事は自分にも降り掛かる可能性があると思ったのだ。
ルーナ、ジニー、コリン、ハリー、ロン、フレッド、ジョージ、ハーマイオニー、セブルス、リーマス、トンクス、シリウスそしてドラコ___今も尚、セドリックを失った時の苦しい想いが晴れることはないのに、これ以上大切な人の命を失ったら___そう想像するだけで、震えが止まらなくなった。
___今日は、もう見ようとするのは辞めよう。
パタン、とペンシーブの箱を閉じたAがそれをポーチに片付けたその時、控えめに部屋をノックする音が聞こえてきた。
「A、居る？」
「ぇえ、どうぞ」
声を掛けてくれたのはトンクスだった。彼女は張りのないAの声色に不安を覚えたのか、遠慮するようにソッと静かに室内へと入ってきた。
「会議が終わったよ。ちょうどウィーズリー家のみんなも来たから食事にと思って___A顔色が悪いよ、大丈夫？」
「ありがとう、トンクス__一緒に降りるよ」
心配してくれる彼女に微笑みながら、共に食堂の階に降りると丁度、ジニーやハーマイオニー、ロン、フレッド、ジョージ、ウィーズリーおばさん、初対面であるが長男のビル・ウィーズリーに会った。
再会を喜んでくれるジニーやウィーズリーおばさんの声を聞きながら、Aはチラリ、とこちらを伺う様な視線を送るセブルスと目が合った___騎士団での用を済ませ、帰ろうとしていた彼はピタリとその動きを止めた。
そして、みるみるうちに、彼の顔が険しい物に変わるのと同時に、Aは心臓がドクン、ドクンと大きく音を立て息苦しくなり始めたのを感じた。
「賑やかな食事になりそうだね、さぁ、Aも中に入って__」
リーマスが掛けてくれた瞬間、ガクンと身体の力が一気に抜けAの身体が大きく後ろへと傾いた。
「A！？」
誰が叫んだかは解らなかったが、咄嗟に自分の身体を受け止めてくれたのは、セブルスだということだけは理解した。
まだ満月の数日前だと言うのに、ガクガクと震え異常を訴えるAの身体にセブルスは顔を顰め、彼女の身体の事情を知らない者は何事かと息を潜めて様子を伺った。
�猗梢溶記瓩箸靴討�Aの苦しみを初めて知ったリーマスだけは、顔を真っ青にさせながら、呆然と立ち尽くした。
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ひまわり。(プロフ) - 犬トロさん» ありがとうございます！細かい所まで注目してくださっているなんて、お恥ずかしいですが、コメントとっても嬉しいです！ (2021年7月27日 12時) (
レス) id: f1dbed5e4f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - りあさん» 初めまして(^.^)嬉しいお言葉ありがとうございます！本からファンになったりあさんに共感いただけるなんて、嬉しい限りです！りあさんも、お気を付けてお過ごし下さいませ！ (2021年7月27日 12時) (レス) id: f1dbed5e4f (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 初めまして！いつも楽しませてもらっています。私も本から入ったので、そうなんだよ！ドラコは寄り添いたい部分もあるけど決定的に合わない部分もあるんだよなと頷きながら読んでいます。リーマス楽しみにしています！このご時世なのでお身体に気をつけてください。 (2021年7月27日 0時) (レス) id: 08eec6c965 (このIDを非表示/違反報告)
犬トロ(プロフ) - このシリーズは構成や考察が素晴らしく緻密でいつも更新を心待ちにしています。家族や恋人など様々な関係性と主人公の心理描写に目が離せません、更新頑張ってください。とてもとても応援しています。 (2021年7月27日 0時) (レス) id: 0a2feb760f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年7月26日 21時
