30 ページ31
「__なるほど、あのドラコか」
満月の夜を終え、あの苦い薬を受け取りながらセブルスからの問診を受けていると、何か覗かれた様な感覚がしたすぐ後彼がそう呟き、Aは思わず飲もうとした薬を口から溢しそうになった。
「ちょっと、、！」
セブルスは�牾�心術�瓩離┘�スパートと言っても過言では無い__それくらい自然に、自分の直前の記憶を覗き見られたことにAが抗議しようとするとセブルスが少し意地悪そうに笑みを見せた。
「しかしながら、ドレスローブは用意したのですかな？」
まるで授業中に意地悪な質問をする彼の様だと思ったが、すっかり忘れ去られていたドレスローブの存在にAはハッとして顔を青くした。
「__まだだわ！」
夏休み前にドラコから�爛疋譽好蹇璽屬鰺儖佞垢襪茲Δ豊瓩塙陲欧蕕譴討い燭砲盍悗錣蕕此△修里海箸郎�の今まですっかり頭の中から忘れ去られていた。
ダイアゴン横丁で過ごしていた夏中であるならまだしも、クリスマスパーティー前にはホグズミード休暇の予定ももはや無い。
あと2週間程でやってくるクリスマスまでに自分に合わせたドレスローブの仕立てを行ってくれるお店が何処にあるのか思い付かない___せっかく素敵なパーティーに誘ってもらったのに、滑稽な格好で彼の横に並ぶわけにもいかなかった。
「こう言った面に関しては、ロキの方がしっかりしていたがな__」
フンッと鼻を鳴らしたセブルスに眉を下げて彼を見つめると、もう意地悪そうな顔はしていなかった。
「後日、君に似合うドレスローブを見立てて送ってやろう。今年のクリスマスプレゼントだ。他校を呼んでのクリスマスパーティーなど、学生時代に二度と無いチャンスだ__しっかり楽しむといい」
優しく微笑むセブルスに思わず抱き着いた。
「ありがとう！セブルス！」
薬品棚の整理をしていたマダム・ポンフリーが『あらまぁ』とクスクス笑う声が聞こえて来たが、気にせずギュッと力を込め直して彼を抱き締めると、セブルスもポンポンと頭を優しく叩いてくれた。
自分に向けられた彼の笑顔は他のどの生徒にも向けられない、特別なものだという自信がAにはあったし__そもそも、彼は生徒の前で笑顔を見せたことがおそらくほとんど無いだろう___その安心感は本当の親子の関係ではなくても2人の絆をより固くしてくれるものであるように感じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アキラ(プロフ) - もうそんな時期なんですね。忙しいと思いますが、頑張って下さい。気長に待ってます。 (2021年7月23日 16時) (
レス) id: ba1dbb8e6d (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - アキラさん» 子どもが夏休みに入ったので、もっとゆるゆる更新になるかもしれませんが、、私の文才で良ければ楽しんでください(^.^) (2021年7月23日 0時) (レス) id: f1dbed5e4f (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - もう、キャーー↑な展開で嬉しいです。今度こそ幸せな結末になるよう願ってます (2021年7月22日 14時) (レス) id: ba1dbb8e6d (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - はっぱさん» 一気読み！ありがとうございます＾＾コメント、とても励みになります！ (2021年7月14日 20時) (レス) id: f1dbed5e4f (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました！更新頑張って下さい！！ (2021年7月14日 18時) (レス) id: c56a6257a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年7月4日 1時
