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早く医務室に向かわなければいけないというのに、Aの足は完全に止まってしまい、大きなため息が出てしまった。
【レディ、ため息は良くありませんぞ！今夜はとても素敵な満月の夜です__神秘的な月光が貴方を導いてくれますぞ！】
「__それはどうも」
廊下にあった、名前も知らない騎士の肖像画が声高らかに励ましてくれたが、余計なお世話だとしか思えなかった。
トボトボと足を進めながら、自分はなんでこんなに落ち込んでいるんだろうか__どうしてこんなにズキズキと痛むのだろうか__と頭の中でぐるぐると考える事しか出来なかった。
思い浮かぶのは、ドラコと共に箒に乗ったあの瞬間と、この夏ドラコと過ごしたダイアゴン横丁でのあの数時間___自分に向けられた彼の笑顔だった。
その意味もわからないまま廊下の角を曲がろうとすると、タッタッと後ろから誰かが走ってくる音が聞こえてきた。
「待って__」
「__えっ？」
後ろから呼び止めてAの腕を引いたのは、先程までパンジーといたドラコだった。驚いて振り向いてみたが、彼は息を切らしながらじっとAを見ているし、近くに彼女は居ない。
「パーキンソンは居ない。あいつとはそういうのじゃ無いから__誤解されたら駄目だと思って」
そう呟くドラコの顔はいつにもなく真剣だった。
「えっと、そ、そう___」
しかしこれにはAはどう反応すれば良いか解らない。うまく言葉を返す事が出来ずにいると、ドラコはそのままAの手をギュッと握りなおすと、意を決した様に膝を付いた。
「君がまだ、僕の�狠太呼�プレゼントを渡していない�瓩海箸魑い砲靴討�れていて、あの時のまま、クリスマスの時間を空けてくれているなら____クリスマスのダンスパーティーに僕のパートナーとして参加して欲しい」
まさかの誘い文句にAはハッとした。
恐らく、ドラコはあの夏のあの時からやはりそのつもりで誘ってくれていたのだ。
それでも、パンジー・パーキンソンとのやり取りを見て落ち込んでいたAを見兼ねて、こうやってわざわざ息を切らしてまで追い掛け、改めて誘ってくれた___彼の優しさに、胸が暖かくなり、それと同時に段々頬が熱くなってくるのを感じた。
「___A、返事は？」
「もちろん、よろしくお願いします__」
Aの答えに嬉しそうに微笑むドラコの笑顔が彼女の頭に焼き付いて離れなかった。
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アキラ(プロフ) - もうそんな時期なんですね。忙しいと思いますが、頑張って下さい。気長に待ってます。 (2021年7月23日 16時) (
レス) id: ba1dbb8e6d (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - アキラさん» 子どもが夏休みに入ったので、もっとゆるゆる更新になるかもしれませんが、、私の文才で良ければ楽しんでください(^.^) (2021年7月23日 0時) (レス) id: f1dbed5e4f (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - もう、キャーー↑な展開で嬉しいです。今度こそ幸せな結末になるよう願ってます (2021年7月22日 14時) (レス) id: ba1dbb8e6d (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - はっぱさん» 一気読み！ありがとうございます＾＾コメント、とても励みになります！ (2021年7月14日 20時) (レス) id: f1dbed5e4f (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました！更新頑張って下さい！！ (2021年7月14日 18時) (レス) id: c56a6257a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年7月4日 1時
