ホグワーツの秘密 ページ46
真っ白な息を吐きながら、Aは寒々しい廊下を1人で歩き、8階へと足を進めた。
ホグワーツはクリスマス休暇に入り、人気も普段よりもまばらな為、Aがどこに向かおうとも気に留める者はいなかった。
クリスマス休暇はホグワーツに残る様に、と父の手紙にそう書いてあったのでAは居残りの生徒の名簿に真っ先に名前を書いた＿＿仲の良いアリアナやビル、同室の女の子達も帰省したので寮にはそれほど仲の良い者はいなかった。
彼女がここに向かうのには理由があった。
『5時ごろ、8階の廊下に来て』
今朝、大広間で1人大人しく朝食を済ませていたAの元に、リーマスから手紙が届いたのだ。
先日のクリスマス休暇前最後のホグズミード行きの日は満月の前後と重なり、リーマスの体調が優れなかったので2人でのクリスマスデートは見送られたが、思わぬ誘いにAは胸を躍らせた。
日刊預言者新聞を読んで以降、リーマスのことは心配であったがなかなか声を掛けられるタイミングがなかった。
クリスマス休暇は友人達と共にホグワーツに残っている様だったので、2人になる時間を期待していたところだったのだ。
直接渡せられればと梟便では送らなかった彼へのクリスマスプレゼントを抱えて、指定された廊下に差し掛かるとリーマスがすでに待ってくれていた。
「遅くなってごめんなさい」
「大丈夫、僕もさっき着いたところだ」
部屋の扉も何もない廊下で一体何の用だろうか、と不思議そうな顔をしていると、リーマスはクスリと笑みを見せた。
「待ってて」
リーマスはそういうと、石壁の側を3回程行ったり来たりした。
「あっ＿_！」
そうすると突然出てきた扉に、Aは思わず声を漏らした。
「これは�猊�要の部屋�瓩世茵押欧気 �入って」
その言葉に誘われて中に入ると、またもや驚きで声が漏れてしまった。リーマスはAとクリスマスパーティーをするつもりでこの部屋を用意してくれたのだろうか。
立派なクリスマスツリーに、2人掛けの座り心地が良さそうなソファ、テーブルの上にはケーキや様々な種類のデザートだけでなく、チキンを始めとしたメインディッシュやサンドウィッチなんかも用意されていた。
「どうかな？��Aとのクリスマスを過ごす部屋が必要だ�瓩辰討�願いしてみたんだ」
「とっても素敵！」
6年目にして初めて踏み入れたホグワーツの新しい秘密に、Aは目をキラキラと輝かせた。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
