闇への道 ページ41
ホグズミードの休暇明けであろうがなかろうが、6年生のN.E.W.Tレベルの授業や課題に変わりはなく、週明けからまた忙しい日々が続いた。呪文学の授業を終え、ルーン文字学の教室へと向かおうとしたAは親しい黒い後ろ姿を見つけて足早に近付いた。
「＿＿セブルス」
1人で身を縮める様に歩いていた彼は、Aに名を呼ばれるとハッと目を見開いて振り向いた。まともに声を掛けるのは5年生のあの時以来だ＿＿Aが声を掛けようにも、彼はまるで姿くらましでもしているのではないかという程になかなか捕まえることが出来なかったのだ。
「＿_A」
プライドの高い彼のことだから、あの日のあの現場での一件がどうしても許せないのだろう。
ジェームズ・ポッターやシリウス・ブラックにしてやられたことも、威厳を取り戻そうとして攻撃したものの失敗してしまったことや、リリーに言ってしまったあの言葉、Aに助けられてしまったということも。
「ルーン文字学の教室まで一緒に行くわよ」
Aにそう告げられ、足を止めてしまったことに少し後悔をしている様な表情を見せたセブルスだったが、それ以上嫌がることなく並んで歩いてくれたことにAは満足した。
「あれから、リリーとは？」
「＿_謝ったが取り合ってもらえなかった」
想像はしていたことであったが、やはり彼らの友情はあの日を境に崩れてしまった様だ。
高学年になってから、セブルスは同じスリザリンのエイブリーやマクシベールなんかと連むこともあったので、闇の魔術への興味に足を踏み入れていることも原因の一つかも知れない。
「ねぇ、セブルス。貴方がどんな道を選んだとしても私は貴方を友達だと思い続けるわ。貴方の望んだ道ならば＿＿だけど、それが本当に正しいかどうか、見極めることは常に忘れないで」
「僕はいつだって正しい判断をしている」
「ええ、そうね。でも、いつか何かを天秤にかけなければならない時が来る時もあるのよ」
まだ学生の自分達には想像できないことも多いが、今、学校の外では�牋任遼盻儉瓩�勢力を付けてきている。セブルスがそれに魅力を感じていることを止めることは出来ないにしろ、自分の言葉を心のどこかに留めて、いつかは立ち止まって欲しいと思った。
リリー・エバンズはマグル生まれだ。
�牋任遼盻儉瓩良古�になりかねない存在。
「＿_わかってる」
Aが何を心配しているのか、セブルスは理解してくれているようであった。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
