2人の関係 ページ38
大広間に向かうまでの合間、Aとリーマスは手を繋ぎながら歩いた。
あっという間に大広間に着いてしまい、名残惜しいが繋いだ手を解く時が来た。Aはレイブンクロー、リーマスはグリフィンドールとそれぞれのテーブルに向かわなければならない。
「じゃあ、、」
大広間の扉の前で立ち止まる2人の後ろを足早に去っていく生徒達が数多く見られる。皆も今から夕食にありつこうと急いでいる様子であった。大広間の中を覗くと、もうだいぶと席は埋まっているようだった。
「待って」
Aがリーマスの手を解こうとした時に、もう一度彼がギュッと手を握り締めた。
「明日のホグズミード、一緒に行かないかい？＿＿もし、君が誰とも予定していなければだけど、、」
遠慮がちにそう尋ねてきた彼に、Aは嬉しそうに頷いた。明日はアリアナとビルがデートをすると言っていたので、1人でサクッと回って図書室か寮にでも居ようかと考えていたのだ。
「嬉しい！リーマスと行きたいわ」
「本当？良かった＿＿じゃあ、明日、朝食後ここで待ち合わせよう」
「ええ、そうしましょう」
Aの返事を聞くと、リーマスは嬉しそうに彼女の手を解いて、笑みを見せながらグリフィンドールのテーブルへと向かった。
思わぬ展開と共に進んだ2人の関係性に、恥ずかしさを抱きながらレイブンクローの席に着いた。
料理をよそい、コブレットに入れた水を飲もうとしたAの両端を挟むように、ドカッと誰かが座った。
「ねぇ、さっきグリフィンドールのリーマス・ルーピンと手を繋いでなかった？」
「どういう経緯か説明願おうかな。キャプテンとしてもチームメイトのプライベートは管理しておかないとな」
Aにとって唯一無二の親友であるアリアナ・アンダーソンとビル・ゲイツだ。
「ゔ、、」
思わずむせてしまうAを他所に、彼らはニヤニヤと質問責めをするのであった。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
