崩れかけた、壁 ページ11
「せっかくだから、互いのペアを組み替えて見回りしてみない？」
そう提案したのはリリーだ。
おそらく、僕と居たらジェームズ達のコンパートメントで足留を食らうことを嫌がっているのだろう。
「いいわよ」
「オーケー」
躊躇う僕を他所に、レイブンクローの2人はすぐに承諾し、リリーはビルと。僕はAと2人でコンパートメントの見回りを行うことになった。
＿＿いったいどう接したらいいんだ。
この5年間、一度も訪れることがなかった、Aと再び仲良くなれるかもしれないチャンスに僕はまた臆病になって、声も掛けられない。
黙々と、真剣に見回りをしているフリしか出来ないでいると、ちょん、と遠慮がちに後ろからローブを引っ張られた。
「ねぇ、」
ほとんどのコンパートメントを見終わったところだったので、もう何も誤魔化せるものもなく、僕はそっと立ち止まって振り返った。
「＿＿私はリーマスのことずっと覚えていたわ」
夢でも見ているのかと思うくらいに、僕の周りの音が遮断され、Aの凛とした澄んだ声だけがしっかりと頭の中に入ってきた。
�牾个┐討い伸�
その言葉が、僕の中にある壁を僅かに崩し始めた。
「、、ありがとう」
嬉しい。
だけど、僕は。
「突然引越ししちゃったから、もう覚えてないかなって思ってなかなか声を掛けられなかったんだ。ごめんね」
君の側に居られなくなった理由を話す勇気が出ないまま、中途半端にしか君に関われない。
「リーマスとこうやって話すのも、もう10年ぶりかもしれないわね」
10年越しの君は随分と大人びていて、綺麗な女の子になっていた。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
