傍観者 ページ16
彼らに満月の憂鬱を軽くしてもらった、という事実は僕にとってとても喜ばしいことであったし、こんなに素敵な友人達に囲まれることに誇らしさと、幸せを感じていた。
でも、ただ１つ、気にかかることはあった。
それはセブルス・スネイプと、ジェームズ、シリウスの関係性だ。
彼らは入学前にコンパートメントで出会ってから歪み合っていたし、ジェームズの意中のエバンズがスネイプ と幼馴染だということもあってジェームズの標的は常に彼だった。
以前シリウスが�猖修賁��瓩縫好優ぅ廚鬚韻靴�けた事件の後、助けに入ったジェームズに対して『お前は僕を助けたという恩義を着せたいのと、リリーに見栄を張りたいだけた』と言ったことで彼らの関係はさらに悪化した。
『やっぱりあんなやつ助けなければよかったんだ』というシリウスの言葉にジェームズは否定もしなかったし、闇の魔術にどっぷりハマったスネイプ をエバンズに1ミリ足りたも近付けまいと出会えば呪いをかけまくる始末だ。
そんな彼らを止めて欲しいと、恐らく先生達は僕を監督生に推薦したのだろう。だけど、満月の夜も1番近くで支えてくれている友人に対して、はっきりと注意を出来る程、僕は強い心を持ち合わせていなかった。
O.W.L試験を終えて湖に向かった際に、木陰に座るスネイプを見つけたジェームズが、ニヤリと笑みを見せて彼に近付いた。
＿_また、始まった。
早々に彼らから距離を置いて傍観者を決め込んだ僕に、ピーターもくっ付いて歩いている。
「おい、スニベリー！」
スネイプはそう声を掛けられると相手の顔も確認せずにすぐにパッとローブのポケットから杖を取り出したが、彼よりもジェームズの武装解除の方が早かった。
杖を取りに行こうとするスネイプにすぐさまシリウスが妨害呪文を唱える。
なす術をなくしたスネイプ を他所に、ジェームズは以前スネイプがグリフィンドール生に唱えた宙吊りの呪文を唱えた。
「レビコーパス！」
スネイプの身体は逆さまになりながら、おまけズボンも下げられてしまい、お世辞にも綺麗とは言えない下着が露わになってしまった。
なんた、なんだと集まる生徒達に、ジェームズは得意顔だ。
「おい、誰かスニベリーの下着も下げた所、見たいやつはいるかい？」
集まった生徒達の笑い声が聞こえてくる。
少し前まで、彼らに感じていた誇らしさがぐるぐると燻る様に感じたが、傍観者を決め込んでしまった自分の口は何も開かなかった。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
