好きになったらダメですか？２【忍たま】

番外編の番外編 ページ47

こんにちは！猪名寺乱太郎です！


A先輩が卒業して5年になります。

私たちはもう最高学年です。


「よく俺たちここまでこれたよな」


きりちゃん…。

私たち、ずっとギリギリで進級してきたからね。

それから…

「しんベエ？教室でお菓子を食べるのは良くないよ」


「だってお腹空いたんだもん…」


見ての通り、は組は相変わらずです。


あ、土井先生がいらっしゃいました。


「土井先生！」

きり丸が手を挙げる。


「なんだ？」


「じつは俺、なんでA先輩があんなに好かれてるのか調べてたんすよ」

全員からなにやってんだ！と突っ込まれるきりちゃん。


「それを知ったら商売の役に立つかなぁって思って！


それで、俺気付いたんです。」


みんながきり丸の周りに集まってくる。


「A先輩の周りって絶対に平和なんですよ。喧嘩が起きてもA先輩がいたらすぐに終わるし、いっつも周りにいる人は楽しそうなんです」

…確かに。

きり丸は商売のこととなると観察力が鋭いね。



「A先輩、卒業生と敵になりたくなくてフリーの忍者になったって噂だよ」


「でも最近目撃情報すら聞かないよね」


みんなが口々に喋り出す。



そんな中、土井先生はなにか考えていた。


…土井先生もA先輩に会いたいんだろうなぁ。

最近では消息すら掴めないんだから。





「土井先生！久々知先輩が来られました！！」


「また来たのか」


さっきの寂しそうな顔を隠すように先生は笑った。






……A先輩、早く戻って来ないかなぁ。


先生や先輩方、そして私たちの笑顔のために。





そして一話に戻る。

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