好きになったらダメですか？２【忍たま】

三話 ページ3

《兵助》

おばちゃんに連れられ食堂についた。


「お残しはゆるしまへんで〜〜！」

「いただきます！」


何も言わなくても豆腐料理を出してくれる。

覚えていてくれたのか。



やっぱりその辺の弁当よりはるかにおいしい。


「そうそう！兵助くんはAちゃんを探しているのよね。」


思い出したようにハッとするおばちゃん。


「この間、尾浜勘右衛門くんが遊びにきた時にねぇ

戦場でAちゃんらしき人に助けてもらったって言ってたわよ」

勘右衛門も来てたのか。

というか、A先輩に会ったなんて。

…羨ましい。じゃなくて！

戦場ということは、夢を叶えてプロの忍者として活躍しているのだろうか。



「他にも善法寺伊作くんとか、滝夜叉丸くんも助けてもらったって言ってたわね」


そんなにいろんな人が…。


A先輩のことだから忍術学園の卒業生が危険な目にあっているのをほっておけないんだろう。



「あら、噂をすれば勘右衛門くんじゃない。それに竹谷八左ヱ門くんも！」


「おっ、兵助じゃん！」

「おほー！久しぶりだなぁ！」


「勘右衛門、八左ヱ門！」

2人は俺の前に座る。


「2人は遊びに来たの？」

「俺はご飯食べに来たら、ちょうど八左ヱ門と会ったんだ」

「俺も食堂でご飯食べに来ただけ」


お前たち、食堂を有効活用しすぎだろ笑

「雷蔵と三郎は？」


「元気にしてるみたいだ。俺の城では敵にしたくない忍者ナンバー２だぞ。双忍として上手く活躍出来てるみたいだな」

勘右衛門がニッと笑う。


「あの2人がナンバー２？１は誰なんだ？」


「タソガレドキ？ドクササコの凄腕忍者？」

八左ヱ門の予想に全部首を振る勘右衛門。


「A先輩だよ。俺はおかげで助けてもらっちゃったけどね笑」


「A先輩か。聞いた話だと今、利吉さんより売れっ子らしいぞ」


そんなに…。A先輩、さすがだ。

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