月と私と、蝙蝠と。 ３ ページ32
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｢…Aも、とても美しい。どこのお姫様かと思った。｣
黒地を基調としたマーメイド型ドレスはデコルテがガッツリと開き、金と深緑の装飾は大人びた印象をもたせる。ついでに、首筋に付けられた紅い花はセブルスの所有物を表している。
｢ｯありがと…｣
｢…………あぁ。｣
｢……………｣
｢……………｣
こんなに沈黙って、つらかったっけ…。
私沈黙嫌いなんだよーー…と何か話題を探していると、
あ、そういえば今日は月と星が良く見えるってマクゴナガル先生が言ってたっけ
と思い出した。
｢…ねぇセブ、天文台行こう｣
｢あぁ、｣
遠くの方で小さく鳴るワルツをBGMに、真逆の方へ歩き出した私達。
やはり綺麗に見えるだけあって外の空気がキリッと冷えている。
大きな窓を開け、窓枠に隣り合わせに座ると心地よい温かさが伝わってくる。
｢さっきは本当にありがとう。さっきの人顔はかっこよかったけどなんかダメなんだよなぁ…。つか初めて見たし。｣
｢…貴様｣
｢ごめんごめん！…それに、私貴方が思ってる以上にセブルスの事、好きだよ…？｣
そう伝えれば、ぎゅぅっと強く抱きしめられた。
｢っ、驚いた。まさか口説かれてるのがお前だとは思わなくて…いつもと違う雰囲気だったから、気付くのに遅れてしまったんだ。｣
すまなかったと謝るセブルスの手は、少しだけ震えている。
｢大丈夫。ちゃんと助けてくれたから、ね？もう大丈夫だよ｣
｢心臓に毒なんだ。Aの顔が、声が、姿が、匂いが、なにもかも…吾輩にとって毒なんだ…。｣
｢…私も、一緒。｣
先程まで山に少しだけ隠れていた月が完全に現れ、湖やホグワーツ城を月色に染め上げる。
｢月が綺麗ですな、A｣
｢えぇ、本当。このまま時が止まればいいのに。｣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿今のこの最高の瞬間が永遠に続けばいいのに＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そんな願いを込めて。
私とセブルスとお月様だけの秘密の会話。
素朴な疑問と、蝙蝠と。 １ **→←月と私と、蝙蝠と。 ２ *
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Lia - ハリポタ本に夢中になり気付いたらここにポートキーしてました最高でした！！！(鼻血)セブルスとの激甘がまた復活しないかと期待しながら… (2022年6月28日 18時) (
レス) @page50 id: 97983dab91 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話しとても面白かったです。更新楽しみにしています。 (2022年5月23日 1時) (レス) id: eaa010ae17 (このIDを非表示/違反報告)
柳澤 - くるみさん» お待たせ致しました、是非ご覧下さい！！喜んでいただけて嬉しいです！ (2018年4月7日 22時) (レス) id: a9498d7dcc (このIDを非表示/違反報告)
柳澤 - 鈴巴さん» 続編出させていただきました！コメント下さりましたよね？ありがとうございます！ (2018年4月7日 22時) (レス) id: a9498d7dcc (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - うわぁー！続編！！！！！！！！ (2018年4月7日 20時) (レス) id: ac1dcaeefa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳澤 | 作成日時：2018年3月26日 15時
