太陽と、吾輩と。 １ ページ20
キラキラした何かが飛んで見える無邪気な笑顔と、14歳という若さにも関わらずよく回転する頭脳の持ち主に吾輩は悩まされている。
原因は無論、その少女。
朝。
｢スネイプ教授！おはようございますっ！｣
寝起きの頭と身体に鞭を打って地下室の自室から大広間へと歩いている最中、朝だというのにバカ元気に後から挨拶をしてきたキラキラが飛んでる(であろう)少女。
｢…あぁ、おはようMs.ロウェリス。朝から元気ですな｣
｢だってスネイプ教授に朝から会えたのですもの！｣
無垢な笑顔は男を翻弄させる言葉と共に投げかけられる。
じゃあまた後で！！と走りながら大広間へ行くMs,ロウェリスを注意する事もせずただ呆気に取られて見過ごせば、ちょっと行った先でMr,フィルチに怒られるあの嵐のような女。無論吾輩は横を素通りする。
職員席に座り大皿から自分の小皿へ朝食を取り分けていると、騒がしかった大広間がまた一段と騒がしくなる。
奴が来た。
見なくてもわかる。
｢おはようジョージ、フレッド。あー！それゲーゲートローチでしょ？また悪戯するの！？｣
｢ハーマイオニー、私の美しきお姫様…おはよう！｣
｢チョウもおはよう。あれ？今日のヘアゴムは飾り付きなのね！似合っているわ！｣
すれ違う人全員に挨拶と一言を残しスリザリン席に座る頃にはまた騒がしさは収まっていく。
なぜあんなにも笑顔を振りまけるのだろうか。
｢あっ、スネイプ教授！さっき怒られてたの無視したでしょう？助けて欲しかったのに！｣
席に座ったと思えばまた大きな声で悪戯っ子の笑顔を浮かべ話しかけてくる。
…その笑顔で何人もの男たちが狂わされているのだろうか。
昼。
あまり人が近づきたがらない薄暗い魔法薬学の教室に、太陽は現れた。
控えめなノックの後
｢スネイプ教授、教えていただきたいことがあって…｣
と柔らかな声が耳に届く。
華奢な身体に似つかないずっしりとした教科書と参考書を持ち、てくてくと音がするのではないかと思わせる歩き方で寄ってくる。
ここなんですけどね？と教卓に広げられたものを指さしながら吾輩に助けを乞うMs.ロウェリス。
ブロンドの髪が邪魔だったのか、話しながら耳に掛けられる。一束残ったのを丁寧に耳に掛けるがその動作ひとつひとつが美しい。
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Lia - ハリポタ本に夢中になり気付いたらここにポートキーしてました最高でした！！！(鼻血)セブルスとの激甘がまた復活しないかと期待しながら… (2022年6月28日 18時) (
レス) @page50 id: 97983dab91 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話しとても面白かったです。更新楽しみにしています。 (2022年5月23日 1時) (レス) id: eaa010ae17 (このIDを非表示/違反報告)
柳澤 - くるみさん» お待たせ致しました、是非ご覧下さい！！喜んでいただけて嬉しいです！ (2018年4月7日 22時) (レス) id: a9498d7dcc (このIDを非表示/違反報告)
柳澤 - 鈴巴さん» 続編出させていただきました！コメント下さりましたよね？ありがとうございます！ (2018年4月7日 22時) (レス) id: a9498d7dcc (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - うわぁー！続編！！！！！！！！ (2018年4月7日 20時) (レス) id: ac1dcaeefa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳澤 | 作成日時：2018年3月26日 15時
