夜の図書館で、蝙蝠と。１ * ページ1
スリザリン寮から真夜中に抜け出したAは、図書館に居た。
｢薬草学、は、ここだ。.........っほっ、っとう！｣
鎖骨辺りまで伸びた綺麗なブロンドがランプによってキラキラと輝き、澄み切った海を閉じ込めたかのような瞳が必要とする教科書を一点に見つめる。
そんな背の低いAは、高い場所にある教科書を取ろうと苦戦していた。そこに大きな影が覆いかぶさり、目当ての教科書がふと目の前に現れた。
｢Ms.ロウェリス、お目当ての教科書はこれですかな？｣
耳元で呟かれたバリトンボイスが響く。
｢ス、スネイプ教授！？…あの、えっと…はい、ありがとうございます…｣
まさか寮監の先生が居るとも思わなかったAは、バッと声のする方を向く。
｢我が寮生の中で、ダントツに頭の回転が良い方だと思ったのだが？初めての減点、して差し上げましょうかな？｣
｢っそれは！！減点は止めてください！ただでさえMr,マルフォイが大量に減点されて得点稼ぐの大変なのに…｣
｢.........なら、吾輩を満足させてくれたら減点は逃して差し上げましょう。｣
そう言ったスネイプは、Aの髪を大きな手で一束摘みキスをする。
｢なっ、スススネイプ教授?!｣
｢セブルス、｣
｢………セブルス、教授…｣
その言葉を聞いた途端いつの間にか背中にまわった左手が、グイッと2人の距離を縮める。
スネイプの胸板より少し下に顔が埋まり、普段から香る薬草独特の匂いと、もっと近づかなければ分からないようなスネイプ本人の匂いがし、Aはそれだけで鼓動が早くなり、その音が聴こえるんじゃないかと余計緊張する。
｢.........先程から思っていたのだが、Ms.ロウェリスは耳が弱 いと考えられるが…確かですかね？｣
｢そんな事…ありませんわ、セブルス教授。｣
腰に回った左手とは逆の右手が頬に近づくにつれ、それから逃れようと後ずさりをする。が、密着している為下がった分スネイプもついてくる。
後ろにそびえ立つ棚は、くしくもAの行く手を阻んでしまった。
｢セッ、セブルス教授、なにっ…｣
遂にスネイプの右手はAの右頬を包み込み、そっと一撫でするとチュと可愛らしい音が鳴る。
音の原因はそこまで考えなくても簡単に見つかった。
｢な、なん、…で、｣
｢…手の届くところにあるお宝を、易易と逃す男がいるだろうか。｣
ぼそっと呟いたスネイプは
｢少し移動を願いたい。｣
とAに伝える。
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Lia - ハリポタ本に夢中になり気付いたらここにポートキーしてました最高でした！！！(鼻血)セブルスとの激甘がまた復活しないかと期待しながら… (2022年6月28日 18時) (
レス) @page50 id: 97983dab91 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話しとても面白かったです。更新楽しみにしています。 (2022年5月23日 1時) (レス) id: eaa010ae17 (このIDを非表示/違反報告)
柳澤 - くるみさん» お待たせ致しました、是非ご覧下さい！！喜んでいただけて嬉しいです！ (2018年4月7日 22時) (レス) id: a9498d7dcc (このIDを非表示/違反報告)
柳澤 - 鈴巴さん» 続編出させていただきました！コメント下さりましたよね？ありがとうございます！ (2018年4月7日 22時) (レス) id: a9498d7dcc (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - うわぁー！続編！！！！！！！！ (2018年4月7日 20時) (レス) id: ac1dcaeefa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳澤 | 作成日時：2018年3月26日 15時
