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「えっと…萌、次の授業ってなんだっけ」
それから私は無理して標準語を喋ろうとしていた。
クラスの皆はそんな私をひやかした。
「A何その喋り方？キモいんやけど！」
「角名くんの真似〜？」
「標準語は角名くんが喋るからかっこええんやろ」
角名くんは、人事のように窓の外を見て知らん顔だった。
男子までもからかってくる。
「なんや、A、角名のことが好きなんか？うわー！ないわー！」
そう言って、クラス一のモテ男…まあ、角名くんが入ったから�犖記瓮�ラス一やけど。
諒が私に詰め寄ってきた。
「違う…そんなん…じゃない、もん」
「無理すんな。お前に標準語なんて似合わへんわ」
諒はそう言って私の二つに結んだ髪を両手で引っ張った。
「痛いっ…やめてよ」
「ほらほら、ちゃんといつも通り喋れや」
諒はモテるし、背もあって女子には人気あるけど
嫌な奴やから、私は大嫌いや。
「やめなよ」
角名くんは諒の手を掴んだ。
諒はクラスでも背が高い方で、自信家で威圧感があるけど
角名くんは諒より背が高い。
助けてくれたのは嬉しかった。
でも、私は傷ついていたんだ。
ずっとここで育ってきた。
その土地で慣れ親しんだ私のしゃべり方を。
バカにした角名くんにムカついていた。
けれど…それでもそのしゃべり方を変えたいとまで思ってしまった。
悔しいけど私の初恋だった。
「角名くん、好きな子おらへんの？」
そんな出会いから半年以上が過ぎていた。
もう寒くなってきた、秋も深まる頃。
萌が角名くんにそう聞いた。
「いるよ」
「えー！誰？教えて！うちのクラス〜？？」
私はその場にいたけど、言葉を発さずに角名くんの返事を待った。
「……違うよ。前の学校の子」
また一つ。心に傷が増えてしまった。
天然で関西弁じゃない女の子のことが好きやったんやな。
引っ越してきて随分たつけど、それでもその子のことが好きなんや。
そりゃあ、関西弁なんて嫌やよなぁ。
私が言葉を直したって、関係なかったな。
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茜(プロフ) - すいみ〜さん» ありがとうございます！私ももうちょっと長く書きたいなあーって思っちゃいました。また、続編書ける時が来たら書きたいです。応援してくれてありがとうございました！ (2018年10月29日 18時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 愛永さん» ありがとうございます！こんなの角名くんじゃない…って思われないか心配でしたが、楽しんでもらえたなら良かったです！続編、頭に浮かんでいるのはこのお話とがらっと雰囲気変えた話なのですが、いつか書きたいです！ (2018年10月29日 18時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
すいみ〜 - もももも、もう終わっちゃうの〜？？素敵な小説を書いてくれてありがとうございました〜！正直、まだ終わってほしくないです〜！！！でも、お疲れ様でした！続きを期待しちゃってます・・・！ (2018年10月29日 17時) (レス) id: a616d0f8f5 (このIDを非表示/違反報告)
愛永(プロフ) - おぉぉ…完結(？)おめでとうございます！凄い感動しました…。続編、もし作者様が書けるのであれば書いて欲しいです…！角名くんの小さい頃のツンデレ感最高でした！ (2018年10月29日 17時) (レス) id: ba4d172ca4 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - すいみ〜さん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2018年10月25日 19時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜
| 作成日時：2018年10月17日 17時
