教えてよ ページ35
心臓がバクバクと尋常じゃないくらいに跳ねている。今までで一番大きな音かもしれない。感じたことのないくらいの鼓動が苦しい。でも、嫌じゃない。そんな矛盾すら、今はとても大切なのだ。
目を逸らしたい。今すぐ逃げてしまいたい。泣き出してしまいたい。そんな衝動達となんてか戦いながら、私は真っ直ぐに銀ちゃんを見つめていた。私にしては頑張っていると思いたい。
…ねぇ、答えてよ。
…なんでキスしたのか、
…さっきの言葉は、銀ちゃんが言った言葉なのか。
…お願いだから、教えてよ。
心の声がそう叫んでいる。心の声なんて銀ちゃんに聞こえるはずないのに、意味のないことだとわかっているのに、私は無意味な願掛けのようなものを続ける。
…ねぇ、銀ちゃん、と。何度も呼び掛ける。
銀「…」
それに銀ちゃんは、困ったように目を泳がせて、何かを考え込むかのような表情をして床に視線を落としてしまった。その目を追いかけたくても、身体が動いてくれない。仕方なく私は、銀ちゃんの視線が戻ってくるのを待っている。
じっ、と、銀ちゃんを見つめて、両手を握り締めて。
銀「…」
「…、銀ちゃ、…っていたぁ！？」
すると、何を思ったのか銀ちゃんは、おもむろに手を伸ばしては私の額をピンっと思いきり弾いたのだ。唐突な出来事に私は恥ずかしさも忘れて飛び上がり額を押さえる。
「な！？何してんのよアンタは！？誰がデコピンしろって言ったのよ！？」
最早先程までの雰囲気はどこ行ったという感じだ。私もちょっと半ギレだし。なんてったって痛かったのだ。ちょっと涙目になる。
銀「うっせーバカが。お前なぁ、何度言ったら気がすむんだ？あぁ？」
「意味不明！」
涙目でソイツを軽く睨みながらにそう返すと、銀ちゃんは呆れたかのように溜め息をひとつ。
銀「何を呑気にんなとこで寝てんだよっつー話だよ！！警戒心を持てって言っただろーが！！善処するんじゃなかったのかオメーは！！」
捲し立てるように言われてしまい私は目をパチクリとする。「は、はあ…」なんて声を漏らしながらに、ぽかんとしてしまう。
……うん、まぁ、そんな話は前に何度もされていますけれども。でも、
(…質問の答えになってないし……)
ムッとしてみるも、「んな面してもダメ！！」と言われてしまう。
「だから……私が質問してんのは…！」
銀「なんであんなマネしたのかだろ！？だから！！」
「だから何なのよ！？」
もう訳が分からなくて喧嘩するみたいにそんなやり取りをしていれば。
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廣岡唯 - 頑張れよ待ってるよ (12月26日 20時) (
レス) @page1 id: 4e412208c6 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - ピピコさん» 待ってます！ (2017年6月16日 21時) (レス) id: 2e2daa92b8 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - さなさん» わわ！さなさん！コメントありがとうございます！！物語が今最大級に盛り上がっています！！(多分)頑張らせて頂きます！！ (2017年6月16日 20時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - すごく続きが気になります！頑張ってください！ (2017年6月16日 19時) (レス) id: 2e2daa92b8 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 千日紅さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！これからも少しでも素敵な物語を書けるよう頑張りますので、お付き合い頂ければ幸いです！コメントありがとうございます！！ (2017年6月16日 14時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピピコ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時：2017年5月27日 20時
