甘党な筋トレスペシャリストな彼。

Lesson 24 ページ25

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『まぁ、食べるのも好きですけど･･･』




太ってしまった原因を話せば、呆れられると思った。

自制できないだらしない奴って、幻滅されると思った。


んだけど･･･




岩「え！お菓子作んの?!」

向「そんな特技持ってん?!」

宮「ぜひ食べてみたいよね」



なんで、そんなに目を輝かせてるの？



特に岩本さん！！



それに、趣味の領域でしかないからプロに食べてもらうのには抵抗がありますが!?




『いや･･･そんなたいしたものは作れませんし･･･』

岩「一番得意なのは？」

『へ･･･？チョコケーキとか･･･？』

岩「食べたい！ねぇ、作って欲しいんだけど！」




ちょ･･･ちょっと待って？

なんでそんなに興奮してるの?!




宮「照は、チョコとタピオカが大好きなんだ」

向「いっつもタピオカ飲んでんねん」

『え･･･？』




チョコとタピオカが好き？

いつも飲んでるって･･･


え？

この筋肉ムキムキでコワモテのお兄さんが？





岩「俺の体はチョコとタピオカで出来てるから」




･･･ん？

何を言ってるのかよくわからない。


でも、顔がマジだ。





向「おねぇさんガチで困惑してんで？(笑)」




はっ･･･！

また顔に出てたかもしれない･･･！





『す･･･すみませんっ！』

宮「ふふっ、急にそんなこと言われても驚くよね」

岩「別に甘いもん好きで、誰かに迷惑かけてねぇし」

『あ、別にそこは気にしてないです。
　“チョコとタピオカで出来ている”というのは
　ちょっとアレですけど･･･』




別にね、誰が何を好きであろうと気にしない。

岩本さんが言う通り、誰にも迷惑はかけてないし。

むしろ、そんなところもギャップがあっていいじゃない！




向「めっちゃディスっとるやん！(笑)」

『･･･はっ！重ね重ね申し訳ありませんっ！
　少し黙ります･･･』




あぁ、もうっ！失言だらけ！


思ってることがそのまま声や表情に出ちゃうとか、ちょっと気が緩んでる。

気をつけないと不快にさせちゃう･･･！




岩「え？なんで？」

向「おねぇさん、おもろいな！」

宮「そんなに怯えなくても、
　 それくらいじゃ誰も怒らないよ」




･･･怒らないの？

なんで笑ってるの？





岩「なぁ、もっと色々話しようぜ？
　 本当は、頭ん中でいっぱい喋ってんだろ？」



･･･なんでわかるの？

なんで、そんなに優しくするの？




･･･やめて。

勘違いしそうになるから･･･




　

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