愛する人は知っている

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『あ、勘違いしないで欲しいんだけど、お前のこと、諦めるわけじゃないからな？


...いや、死んだ人間が何を言うっていう話なんだけどさ。




ただ、お前には前を向いて欲しいって話。


もし、お前がこれから生きていく中で俺以外に好きだなって思えるやつに出会えたらそいつと恋愛していいからな？




...前に俺が言った言葉、覚えてるか？


もし、お前の前に太陽みたいなやつが現れても俺が奪い返すって言葉。



俺、それ地上じゃなくても有効だと思ってる。


まあ、随分先のことになるとは思うけどさ、お前が死んだとき、俺、すぐにお前のこと出迎えてやるから。


その時から俺の猛アプローチが始まるんだぜ。


その時、どんなにお前の心の中に太陽みたいなやつがいても一瞬で俺がお前の心、取り戻してみせるよ。


それで、お前、あっちで俺と結婚して家族になるんだ。


そんで、幸せな家庭を築き上げる。




どう？凄くいいだろ？





...俺、それまでずっとお前のこと、見守ってるし、待ってるから。


あ、けど、この間みたいに自分からこっちに来ようとすんなよ？



俺がちゃんとタイミングを見計らって呼んでやるからさ。


それまではこっちでKZの連中とかとたっぷり楽しんでろ。


あっちに来たらもう、俺KZの連中たちと一緒にいる時間なんてないくらいお前のこと束縛するから。




...覚悟、しとけよ？』




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