story22 ページ22
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次は黒木くん。
私の前にやってくると優雅にお辞儀して口を開いた。
「アーヤ。俺は君のことが大好きだよ。
君はとっても大切な仲間なんだ。
本当に君と出会えて良かったって心の底から思っているよ。
...だからね、君が屋上から飛び降りた時は心臓が止まるかと思ったよ。
大袈裟じゃなくて本当に。
あの時、俺らはアーヤのことが心配で陰で様子を見ていたんだ。
それで、君が迷わず屋上に行った時はなにかする気じゃないかって冷や冷やしてた。
それでも、アーヤが飛び降りるわけがない、って油断していたんだ。
...後悔したよ。
一体なんのために俺らはアーヤの後をストーカーのように追っていたのか、って。
急いで手を伸ばしたけれど君には手が届かなかった。
...君が目覚めるまでは生きた心地がしなかった。
改めてアーヤが俺らにとって大きな存在なのか感じさせられたよ。
アーヤ。君が砂原が死んで悲しむように俺らは君が死んだら凄く悲しいし、自分を責めるよ。
どうして気づいてあげられなかったんだろう、って。
だからね、もう絶対に死のうなんてしないで欲しい。
相談ならいつでものるから。
約束だよ?」
そう柔らかな微笑を浮かべながらも瞳には少しの緊張が走っていた。
私はコクっと小さく頷いた。
それを見て、黒木くんはほっとしたように頬を緩めたんだ。
...心配かけてごめん。ありがと、黒木くん。
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セダム(プロフ) - 星さん» わぁ、ありがとうございます!続編の方、頑張ります! (2020年1月5日 19時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
星 - めっちゃいい話ですねっ!!!!最後、ものすごく泣きました……。続編の更新、頑張ってください!! (2019年12月22日 11時) (レス) id: 9213f98706 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ありがとうございます!ゆっくりしてください!! (2019年8月20日 22時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 愛さん» いえいえ、こちらこそごめんなさい<(_ _)>また何かリクエストあれば、お気軽に*更新、ほんっとに遅いですが、書きますので(^^) (2019年8月20日 22時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 全然大丈夫です!スミマセン。。。忙しい時に (2019年8月20日 22時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セダム | 作成日時:2019年1月2日 16時