おまけ 新年を迎えるとき1 ページ33
年末の夜、凍えるような寒いはずなのに何故か気にはしなかった
早歩きで廊下を渡り、安倍晴明の部屋の前で立ち止まる
「安倍晴明、私だよ」
「ああ、Aか」
凛とした声が聞こえ、襖をゆっくり開けた
そこにはいつも通り、安倍晴明がせっせと筆を動かしていた
年末なのに、よく働くなあ…
安倍晴明の顔には仕事に対する苦という表情をしない
むしろ喜びだとか、生きがいだと思っているのだろうか？
安倍晴明にとって天職なわけだから、辛いというのはないのだろう…多分
「私、山まで行って日の出を見たいの。行って来てもいい？」
「1人でか？それはさすがに…ん？」
安倍晴明の視線が、私の手元にある２つの赤いマフラーにうつす
マフラーと言っても、私達が知っているような毛糸でモフモフな上質なものではない。が、できるだけ柔らかい糸を使用し何度も何度も編み込んで近いものにした物だ
私は慌てて後ろに隠す
…一言も"誰か"と行くなんて言ってないからね
安倍晴明はフッと笑い
「"茨木童子"がいるなら、心配はいらないな。年末の夜といえど、妖には気を付けて行ってこい…私も、あとから神楽達を連れて行く」
そう言って再び筆を取った
私は顔を手で隠さずにはいられなかった
…バレてたか！茨木童子と行くのを！
いや、まあ、仕方ない、手元に２つマフラーある時点でもうバレるのは避けられないことだった
「うん、わかった。お仕事の邪魔してごめんなさい」
私はこれ以上邪魔にならないよう部屋から出、襖をゆっくり閉めた
…年明けまで、あと五時間
私は急いで自分の部屋に戻り、支度した
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はぐはまさ - ranさん» ranさん！読んで頂きありがとうございますm(__)m般若ですね！少しずつ物語の中で登場させていきます(^ ^)貴重なご意見、ありがとうございます！ (2018年2月3日 14時) (
レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
ran - とっても面白くて素敵な話ですね♪♪ 般若との出会いも見て見たいと思いました(*^^*) (2018年2月2日 23時) (レス) id: 1a72ca3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - いあち五めさん» いあち五めさん！あけましておめでとうございます(*^_^*) 更新遅くなってすみません！暫くこの状態が続きますが、許してください(°_°) (2018年1月2日 10時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
いあち五め - 明けましておめでとうございます！久し振りに更新されてて嬉しいです(´｀*)更新お疲れ様です (2018年1月2日 2時) (レス) id: 75ac0719d6 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - ふじさん» ふじさん！コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )わかりました！次作は大天狗との恋愛にします！笑 その作品を作るのにまだ時間がかかりますが、許してくださいm(_ _)m (2017年11月14日 16時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐはまさ | 作成日時：2017年10月21日 23時
