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「...新八、神楽」
ノックの後開いた扉から見えたのは懐かしい3人
神「A、A...!会いたかったヨ...!!」
新「Aさん、!!」
目が合った途端走り出して抱き着いてくる
「わっ...ふふ、久しぶり」
銀「おい、傷口開くから馬鹿力はやめろよ」
嬉しくて2人の頭を撫でるとゆっくり顔を上げる
目には沢山の涙が溜まっている
神「Aごめんネ、思い込みで酷いこと言ったアル、Aのこと傷付けたアル...でも私Aの事大好きヨ、我儘だと思うけど前みたいに仲良くして欲しいネ...」
新「何の確認もしないで自分の言葉だけ押し付けてAさんの言葉聞こうとしないで...Aさんを1人にさせてしまって全部背負わせて...ほんとにごめんなさい。僕もAさんの事大好きです、だから、その」
大粒の水滴と共に伝えてくれた言葉が心に染みる
もう一度私が好きだと言ってくれた。
後ろに立つ銀時をちらりと見ると目が合う
銀時の言った通りだった。
「私も2人のことだいすき。涙なんか拭いていつもみたいに笑った顔見せてよ、そっちの方が嬉しいな」
2人の頬に手を添えて笑いかけると再び涙を流して抱き着いてくる
「あれ?泣き止んでって言ったのにな...?」
神「違うヨ、これ汗アル。走ってきたからそのせいネ」
新「いや言い訳が酷いよ神楽ちゃん、嬉し涙って言わないと」
私の両肩に顔を埋めて会話が飛ぶ
涙が止まるまではこのままにしよう
数分後、両肩から聞こえる寝息に笑みがこぼれる
「...寝ちゃった」
銀「ずっと気張りつめてたからな、ちょっとだけそのままにしてやってくれねーか」
「そっか、2人も我慢してたよね」
2人分の体重がかかるのはちょっと大変だけど幸せだからいいかな、なんて
近くの丸椅子に座った銀時が口を開く
銀「髪伸びたな」
「髪?あぁ、たしかに」
突然どうしたんだろうか
銀「...俺お前の髪好きなんだよ」
「え、ありがとう...?」
何だ急に、今まで褒めたこと無かったのに
銀「俺の恩人に似てるってのもあるし何よりお前らしい色で似合ってる」
「そ、っか。ふふ、らしくないね」
照れくさくて髪を指に巻き付けてくるくるさせる
そんな私を見て微笑む銀時
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美姫(プロフ) - めっちゃ感動しました。本当にありがとうございます! (2021年5月8日 23時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - 勇者の人さん» 勇者の人さんありがとうございます(TT)(TT)まさかコメント貰えるとは(TT) そんなこと言っていただけて光栄ですありがとうございます!!! (2020年11月29日 7時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 完結おめでとうございます!ハッピーエンドで少しホッとしました(笑)文才やセンスもあるし、全体的に見てもよくできていて、とても素晴らしい作品でした。これからも頑張ってください、応援していますよ! (2020年11月28日 17時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - クルルさん» クルルさんありがとうございます〜(TT)クルルさんのコメントに号泣ですよ(TT)新作も頑張りますので是非呼んでくださいね(*^^*) (2020年11月27日 21時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - 陽さん» ありがとうございます!!私もシリアス書ききれるかとすごく心配で何回か書き直したりしてました...笑 そんなこと言って頂けるなんて嬉しすぎます私も陽さん大好きです(TT) (2020年11月27日 20時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わか | 作成日時:2020年7月20日 16時