白衣の天使ならぬ ページ30
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しっちゃかめっちゃかを経て、数分後。
安「あれ？A点滴は？」
「ぎく」
安「もお！・・・時間いっぱいは頑張ってっていつも言うてるやろ？」
「だってぇ・・・もう眠くないんだもん」
とりあえず居住スペースにお邪魔してソファで止血待機していたら、Aさんがヤスのベッドに連行されていった。
子どもみたいにごねてたけど、最終的にはしぶしぶといった感じで腕を出して針を打ってもらっとる。
・・・点滴。
やっぱりどこか悪いんかなあって
嫌な予感で思考が満ちる。
安「よしよし。眠なるのも混ぜといたでな」
「ん・・・章大歌って」
安「はいはい」
手をつないで、トントンして、子守唄うたって・・・
母か！？ヤスはあの子の保護者なんか！？
言うてる間にすやすやと寝息がきこえてきて、
見たらAさんは完全に寝落ちしとる。
大「あの」
安「ん？」
大「Aさんなんで服着てないん・・・？」
安「あー・・・検査したからね。その時に脱がせたんやけどこの子すぐ寝てもーたから」
大「なるほど・・・」
これに関してはもう早とちりというか、すぐシモのほうに走ってしまう己の思考回路の問題やな
疑ってごめんよ・・・と白衣の天使ならぬ白衣の人魚であるヤスに向かって合掌する(めっちゃ不思議そうな顔された)。
ヤスはAさんが着てたそれ(俺の鼻血付き)を洗濯機に放り込んでくると、疲れたあ、言うてでっかいあくびをした。
安「なんか飲むぅ？」
大「や・・・もう鍛錬行かなあかんし」
安「え、今日もすんの？」
大「え」
安「おーくら、今日大物とやりやったやろ？さすがに夜の鍛錬はおやすみやと思うで、亮もそこまで鬼やないし」
・・・そっか。
亮ちゃんが不貞腐れてるのって、大蛇との戦闘に参加できひんかったのもあるんかも。
そもそも今日はいろんなことが起こり過ぎて
疲れを感じる暇もなかったから
身体が変にエネルギーでみなぎっとる。
後で自主練でもしよかな〜なんて。
ここに来る前の俺じゃ考えられへんようなことを考えながら、Aさんの腕から伸びる点滴の、ぽたぽたと落ちる雫を眺めた。
大「・・・なあ、ヤス」
安「ん？」
大「Aさん、物の怪に何かやられたん？」
思いつめたような声になった。
ヤスはしばらくじっと俺の目を見つめると
眠るAさんのおでこを撫でて
それからふっとちいさな息をつく。
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べに(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、コメントありがとうございます！わああとってもうれしいです、励みになります！(；；)お話はまだまだ続くので、頑張って更新していきますね！ (2020年7月2日 1時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とっても面白いです！シリアスなのにコメディタッチで、とっても読みやすいしとにかく物語に引き込まれました！一気に読み進めて続きが楽しみです！更新頑張ってください♪ (2020年6月30日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» わーーんめちゃくちゃうれしいですうう(；；)ありがとうございますなのです！(エルちゃん風) (2020年6月22日 21時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - べにさんお疲れ様です！私個人の意見ですが、もうこれは無料で読めるアプリの域を超えているような素晴らしさなのです(エルちゃん風) (2020年6月21日 8時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年5月22日 21時
