おやつたべたいね ページ22
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いきなりの距離感に困惑する。
第一俺の意思はまるきり無視なのね？・・・そんなわけわからん組織には関わりたくないとか、言っても通用せんのやろな〜とは薄々感じてるけどさ。
ていうか、これはホンマに現実なんやろか？
夢でないことはまあ
ほっぺなり手の甲なり抓ったらすぐわかるのに
確めるのが怖くてとりあえず知らんふりを決めこんでる。
だって俺、へたれやから！！！
「章大、おやつたべたい」
安「えぇ、この時間にぃ？もうすぐごはんやのに・・・しゃーないなあ。いつもんとこから取っておいで」
「うん」
お菓子を探しにいったAさんの姿が見えなくなると、安田さんが、ビーカーに淹れたコーヒーを見つめながらつぶやいた。
安「A、変わってると思うやろ？」
大「え？・・・まあ、ちょっと」
安「わるい子やないねん。ただちょっとだけ・・・言葉がおかしかったり、空気が読めへんかったりするだけで」
安「これから何かと関わりが多くなると思うけど、よかったら仲良くしたってなあ」
そう言ってにっこり笑う安田さん・・・ヤスは、なんか、お兄ちゃんみたいやった。
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地下室を出ると、その入口は再びただの壁へと化す。
「章大のところに行くときは、この絵を触るのです。章大は基本、地上に出ることはないのです」
大「モグラみたいやな」
「研究が恋人なのです」
屋敷を案内する、とのことで
Aさんは先導して廊下を進んでいく。
その後ろ姿はちいさくて頼りなかった。
二本の剣と、黒い影を切り裂いた、細腕。
食堂とか大広間とか
Aさんはいろいろ案内してくれとったけど
正直ちょっともう広過ぎてほとんど覚えてない。
唯一図書室だけは自信ある・・・中庭を右手に見た螺旋階段を登った先、赤いとびらの向こう。
それこそもう、ディズニー映画の城を思い出すほどの本の数やった。ケタが違う。
「で、ここが大倉さんの部屋なのです」
大「ふーん・・・・・て、ハイ？」
待ってくれ。
なんで部屋なんか用意されてんねん？
「身柄を預かると、ご主人さまが説明していたのです」
心の声が漏れていたのか、Aさんがけろっとして答える。
いやいや、預かるてそういうことなん？
俺、自分ちにも帰れへんのん？
いくらなんでも突拍子なさすぎて、コレ、色々と大丈夫なんか？？
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べに(プロフ) - 稲妻さん» わ〜！ありがとうございます！！気まぐれ更新ですが楽しんでいただけるよう頑張りますね〜！！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
稲妻(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: b45af291eb (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - megumonkeyさん» はじめまして！コメントありがとうございます〜！！わたしの趣味全開ですが、そう言って頂けるととってもうれしいです…！気まぐれな更新にはなると思いますが、楽しんで頂けるようがんばります！(^^) (2020年2月13日 0時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - はじめまして。すごくスケールの大きい話でドキドキ楽しませて頂いてます。大倉くんがこれからどうなっていくのか、とても楽しみです。次の更新楽しみにしています (2020年2月12日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年2月11日 23時
