もう一人の婚約者 ページ2
me side
雪が溶けて、風景が彩られた今日この頃。
まだ肌寒いと感じる日はあるが、暖炉を使うことはほぼ無くなった。
kn「おっすぅー」
『お疲れ様です。』
お昼。今日も陛下と一緒に食べる。
kn「いやぁ、ほんまあったかくなってきたなぁ。」
『そうですね。』
kn「あとちょっとしたら建国記念日や。」
建国記念日。そう聞いて時間が経つのは早いものだなと思う。
『みなさん帰ってこられるんですか?』
kn「おう。早ければ来週あたりには誰かおるかもしれん。」
『賑やかになりますね。』
他愛もない話をしながら、食事を済ませる。
ごちそうさまでした、と言って食堂を出て、
いつものように会釈をして部屋に帰ろうとした時。
「あ!!いた!!!」
背後からいきなり大きな声が聞こえた。
振り返ると、見覚えのある服を着た女の子がこちらに走ってきていた。
その人は私の前をそのままのスピードで通り過ぎる。
kn「ぅわっ!ちょ、!」
「コネシマ様〜っ!!」
そう言って陛下に抱きついていた。
私は咄嗟のことで何が何だかわからずいると、
オスマンさんが遅れてやって来てその人を陛下から引き剥がした。
os「ちょっと困るよ君〜、ごめんねぇ、二人とも」
『いえ…』
女の子と目が合う。
が、すぐに逸らされてしまった。
kn「いやびっくりしたぁ…w一瞬誰かと思たわ。フン。
大きくなったなぁ、ステラ。」
『陛下のお知り合いですか?』
ステラ「お知り合いじゃありません!婚約者です!」
…………………ん?
os「あぁ、この子はステラ・セターレ。セターレ伯爵のご令嬢だよ。
随分昔からシッマのファンなんだ。」
ステラ「ファンじゃありませんっ!!私は正真正銘、コネシマ陛下の婚約者です!」
…どっちなんだ、
彼女が陛下の婚約者なら私は……??
kn「いや、俺結婚しとるし。お前と婚約なんてしとらんやんけ。」
陛下が思ったよりばっさりと断言する。
ステラ「なっ…、それはそうかもしれませんが…!!
…っ、私ついこの間卒業して、結婚できる年になったから…!」
そこで見覚えのある服のことを思い出す。
『あ…、国立学園の制服…』
kn「おー!もうそんな年かぁ、おめでとう!」
ステラ「だからぁー!!」
とにかくこの状況…私はどうすればいいんだ、
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イデア(プロフ) - ささみさん» ささみさんコメントありがとうございます!リクエスト了解しました!!がんばります! (2022年9月13日 12時) (レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
ささみ(プロフ) - 初コメ失礼します!大好きな作品でワクワクしながら見させてもらってます!無理せずに頑張ってください!リクエストでコネシマさんとのデートを書いて欲しいです!不器用ながらも頑張るコネシマさんを書いて欲しいです!よろしければお願いします!🙇⤵︎ (2022年9月13日 2時) (レス) @page14 id: 79dd93f2b5 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(プロフ) - 檸檬さん» 檸檬さんコメントありがとうございます!ほんとですか!嬉しいです…!!励みになります! (2022年8月25日 1時) (レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - この作品めっちゃ好きです……無理せずに更新頑張って下さい…!!次回も楽しみです! (2022年8月25日 0時) (レス) @page4 id: 86629010c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イデア | 作成日時:2022年8月18日 2時